永遠の定番スニーカーともいえる
『ジャーマントレーナー』
コンバース・オールスター (チャックテイラー) や、アディダス・スタンスミスのように
「定番品」として愛されている一方、
良くも悪くも「匿名性」が高いため
一見すると違いがよくわからない。
今回はそんな「ジャーマントレーナー」の中でも頭1つ抜けた存在、
『メゾンマルジェラ (Maison Margiela)』の
ジャーマントレーナーについて。
こんにちは、イシキ(@isiki6)です。
スニーカーといえば、スポーツで使用される (された) モデルが大半を占める中、ミリタリーをルーツとする「ジャーマントレーナー」
そういった意味でも、
“他とは違った毛色を持つスニーカー” の1つ。
加えて「ジャーマントレーナー」が商標ではないため、多くのブランドが同じ名前と (ほぼ) 同じカタチでリリースしている特殊なスニーカーでもあります。
そんなジャーマントレーナーを先駆けて
“ファッションアイテム” に昇華した
メゾンマルジェラ (Maison Margiela)。
今回はジャーマントレーナーの頂点ともいえる
『マルジェラ・レプリカ / ジャーマントレーナー』のサイズ感や特徴をご紹介したいと思います。
ジャーマントレーナーとは
そもそもジャーマントレーナーとはどんなスニーカーなのかを簡単に。
ご存知の方は飛ばしてしまって大丈夫です!
ジャーマントレーナーとは
1970年代から1980年代にかけて西ドイツ軍で使用されていたトレーニング用の訓練靴。
軍規格 (ミルスペック) のモノなので、
商用品としての装飾的なデザインではなく、
耐久性や機能性などの “実用面” に特化したシンプルな靴になっています。
アッパーはスムースレザーとスエードを組み合わせたものが基本で、これも高級感ではなく耐久性を保つため。
無駄を排したミニマルなデザインとなっているためシンプルで合わせやすく、
現代ではスマートで都会的なスニーカーとして人気を博しているんですね。
- ミニマルなデザイン
- 訓練靴のため、ローテクなのに履き心地がいい
- 合わせるパンツ・ボトムスを選ばない
- とにかく長持ち (経年変化が楽しめる)
ちなみに、当時支給していたのはPUMAとadidasだと言われています。
どちらもドイツのメーカーですね!
adidasは現代でも「サンバ」などに面影が残っているのも面白いところ。
人気カラーは屋内用
ジャーマントレーナーは色で用途 (特徴) が分かれています。
中でもよく見る、
人気カラーが「屋内用」カラー
ジャーマントレーナー屋内用カラー
・ホワイトが訓練兵
・ブラックが指導者や階級の高い兵
という説が有力だそうです。
特にホワイトは「ジャーマントレーナーと言えば」というくらい代表的なカラー。
ソールは屋内でも食い付きがいいようにガムソールになっています。
マルジェラのジャーマントレーナー「Replica」
「ジャーマントレーナー」と言えば必ず名前が上がるメゾンマルジェラ (Maison Margiela)。
というのも、
今のジャーマントレーナーの人気や認知度、
もっと言えば
“ファッションアイテム” として昇華させたのがマルジェラ。
2002年コレクション、
マルジェラがジャーマントレーナーを初サンプリングしたことが爆発的な人気となり、
のちに数々のブランドがジャーマントレーナーをリリースする “先駆け” となったのは有名な話。
そんなマルジェラのジャーマントレーナーは
「Replica (レプリカ)」というシリーズで
毎シーズン定番展開しています。
「ミリタリーシューズ」ではなく、
「スポーツシューズ」と記載するあたりが
マルジェラらしいですね。
マルジェラのジャーマントレーナーは
カタチも製法も、当時のまま忠実に作り込まれていることでも有名ですが、
オリジナルとは素材がまるで違います。
素材に「ラムスキン & カーフスプリット」と
書かれている通り、どちらも高級素材。
カーフレザーに関しては最高級の一番上澄み部分を使っているこだわり様。
さすがにハイブランドのクオリティです。
マルジェラは他に「素材違い」「色違い」「加工違い」とバリエーションを豊富に出しているので、今回紹介する「オールブラック」なんて選択肢もアリ。
ただ1つ難点を挙げるとすれば価格が高い。
海外から輸入しても最低4〜5万…
ジャーマントレーナーのブランドでは
マルジェラの他に「タナカユニバーサル」や「REPRODUCTION OF FOUND」が有名どころ。
どちらも間違いないブランドなので、まずはそちらから試してみてもいいかもしれません。
マルジェラ「黒」のジャーマントレーナー
マルジェラのジャーマントレーナーは他のブランドと違い、
カラー、素材違いなどで様々なモデルが存在します。
きっと定番のホワイトはよく見ていると思うので、
今回ご紹介するのはあまりレビューでも見かけないオールブラック、
黒のジャーマントレーナー
せっかくのマルジェラのジャーマンなので、レザーではなく素材違いでシルクにしてみました。
ちなみに、
マルジェラのジャーマントレーナーはどのモデルでもサイズ感は全く同じになっています。
黒のジャーマントレーナーも人気が高いので、
よかったら参考にしてください。
フォルム
タグ番号は22番
「女性と男性のための靴コレクション」
完全に黒一色。
素材の切替も目立たないので
モノトーンな服装にも合わせやすい。
完全に真っ黒なジャーマントレーナーも悪くない。
というか、
かっこいいと思ったから買ったわけで。
スムースレザーのブラックとはまた一味違った雰囲気を持ってますね。
次は細部、特徴と違いについて見ていこうと思います。
特徴と違い
ジャーマントレーナーは商標ではないため、
どのブランドもほとんど同じカタチ (デザイン) になっています。
なので、ここではマルジェラ特有の違いやディティールをご紹介します。
まずは「シュータンのカレンダータグ」
いきなり見辛くて申し訳ない…
全体が黒なので肉眼でも見えづらいほど。
15番あたりが辛うじて写ってる…かな…
よく、
「マルジェラ・ジャーマントレーナーの見分け方は、シュータンにカレンダータグが縫い付けられてること」
と言われますが、
実はもう一つわかりやすい違いがあります。
それが「バックのストレートステッチ」
マルジェラのアイコンともいえるステッチ。
素材は別として、
この「カレンダータグ」と「ストレートステッチ」が見えないとなると
よっぽど好きな人以外、見分けるのは確かに難しい。
ビジュアルとしての大きな違いは残り1点、
「ソールの刻印」です。
中央、土踏まず辺りに「カレンダータグ」
親指の下辺りに「22」が刻まれています。
最もわかりやすいけど、最も見えづらい場所。
そして最も消えやすい…。
正直、シューグーで保護するか迷いどころです。
そして、
上で紹介した「REPLICAタグ」がインソールに縫い付けられています。
Style description:Men’s sports shoes
Originally:Lambskin and calf-split
Provenance:Austria
Period:70’s
「70年代オーストリアのメンズスポーツシューズ」と記載されています。
インソールは柔らかいレザー素材。
着脱はできない仕様です。
写真だけではわからない特徴として、
「履き口が柔らかい」という点も見逃せない。
履き口に柔らかいレザーを使うことで
履きやすい上に新品でもアキレス腱が痛くならない、という実用性。
それと、細かい話ですが
形状が掴みやすいこともあって靴ベラなしでもスッと履くことができます。
最後は機能面での特徴。
マルジェラのジャーマントレーナーは
シューズの内側にエラスティックゴムが入っているので、紐なしでも履くことが可能。
普段はレースアップ、気分を変えたい時はスリッポンとして。
さすがはマルジェラ、
実用性も兼ね備えながらとてもシックで上品にまとまっています。
マルジェラのジャーマントレーナー「レプリカ」は定価で8万2000円ほどですが、
シーズンモデルなどはセール対象になっていることもあるので、セール時期などはぜひチェックしてみてください!
ジャーマントレーナーのサイズ感
購入する際、最も肝心なサイズ感について。
ジャーマントレーナーは細身のスニーカーなので、フォルムを崩さないよう紐をキュッと締めて履くのが個人的にオススメ。
まずサイズ表から見ていこうと思います。
サイズ表
上のサイズ表はMaison Margiela公式のサイズ表。
横幅が細身なので、足型にもよりますが、日本人に多い幅広の足であればジャストサイズにするとキツく感じる人が多いと思います。
幅の狭さでいうと、コンバースをイメージするとわかりやすいかもしれません。
そのため、
ジャーマントレーナーのサイズ選びでは
フォルムを崩さないよう、
幅広・甲高であれば0.5cm〜1cmアップがオススメ。
ワタシは1サイズアップの【EU43.5 / 28.5cm】で購入。
実際に履いたサイズ感はこのような感じ。
1サイズアップしても見た目はこれくらい。
紐を締めているので足にピッタリフィット。
歩きにくかったり、かかとが抜ける心配もありません。
ローテクスニーカーの中でも
履き心地は最高ランク。
また、感覚が近いと感じたので
コンバースCT70の同サイズ (28.5cm) と大きさ (ボリューム) の比較をしてみました。
よかったら参考にしてください!
どうでしょう。
ジャーマントレーナー単品で見るより
イメージしやすくなってれば幸いです。
ジャーマントレーナーの方がやや高さがありますが、
幅を含めた全体的なボリュームはコンバースにかなり近い。
なので、
コンバースCT70を所有している方は、
CT70と同じサイズで問題ないと思います!
マルジェラの偽物には注意
今更ですが
マルジェラは人気の高いハイブランド。
こういった人気ブランドの宿命で、
やはり偽物 (スーパーコピー) が多く出回っています。
きっとポンポン買える金額ではないはずなので、
ついメルカリやオークションで安くなったモノに目が行ってしまいがち。
しかし、ハイブランドのスーパーコピーは素人が偽物を見分けるのはかなり難しいので、正規の取扱店で購入するのが結局一番安心で安全な購入方法となっています。
マルジェラ ジャーマントレーナーの正規品(本物)を安く買うには
マルジェラのジャーマントレーナーを安く購入する方法ですが、
これはもう純粋に
『安く販売している正規店を探す』のが一番。
マルジェラに限らず、ファッションの通販ではショップによって価格が違うことがありますよね。
例えば、ZOZOとユナイテッドアローズなどのセレクトショップ、
ここだけ見ても (同じもので) 価格が違う、という経験をしたことがあると思います。
マルジェラ ジャーマントレーナーの正規品 (本物) 購入でまずオススメしたいのは、このブログではお馴染みとなった【SSENSE】
上のペンキペイントやコンバースCT70でもそうですが、
海外ブランドの購入するときはかなり頻繁に使っているカナダのセレクトショップで、
利用頻度が一番高いサイト。
通常価格でも国内よりも安くなっているのですが、
セールの時期とかぶると
本当に買い物パラダイス。
マルジェラの定番では「Tabi (タビ)」なんかも国内定価より安くなっています。
また、SSENSEの他にもワタシが実際に(というより頻繁に)使っているサイト、チェックしているサイトをまとめてみました。
もちろんすべて本物・正規の取り扱いショップ。
各ショップの詳細 (送料や支払い方法など) も記事内で紹介しているので、よかったらあわせて参考に使ってください!
読むのがめんどくさい方は
下にショップのリンクだけ貼っておきます!
マルジェラ ジャーマントレーナー「レプリカ」のサイズ感│まとめ
メゾンマルジェラの定番名作
『REPLICA ジャーマントレーナー』のご紹介でした。
やっぱりシンプルなスニーカーは使いやすい。
マルジェラのジャーマントレーナー、
オススメです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!