CT70コラボモデルの中でも、
2021年上半期、世界的にもっとも話題になったモデル
【Kim Jones x Chuck70】
今回のコラボモデルについてキムは
『テイクアイビー (TAKE IVY)』の雰囲気を現代的に表現した。
50〜60年代の雰囲気を再現するにあたり、『コンバース』はなくてはならないアイテムだった。
とコメントを残しているほど、
随所にこだわりを詰め込んだ超良作。
このモデルに関して、本来であればきっと “モード” だったり “ハイブランドのディレクターが考える〜” といった文脈の方が自然なのだと思うのです。
…が、
今回はCT70のいちファンとして、
CT70好きから見る【キム・ジョーンズ x CT70】を見ていこうと思います。
…なんて言っておりますが、
つまり…いつもどおりのレビューになるわけですね!
定番のCT70が好きだけど、今回のコラボが「買いなのかどうか」迷っている、という人も多いと思うので、なにかの参考になれば幸いです!
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キム・ジョーンズ(Kim Jones)とは
現在のファッション業界
泣く子も黙るレジェンド『キム・ジョーンズ / Kim Jones』
経歴詳細については【FASHION PRESS】を読んでいただければと思いますが、
“キム・ジョーンズを全く知らない”
“ファッションに詳しくない”
という人でも聞いたことがあるほどの大事件を起こしています。
その1つが2017年の
LOUIS VUITTON x Supreme コラボ
この伝説のコラボ、
当時LOUIS VUITTONのメンズアーティスティック・ディレクターを務めていたのがキム・ジョーンズなんですね。
これがファッション史の中でどれほどの衝撃だったかことか…
※複数の意味でこのコラボは伝説だったのでぜひ調べてみて!
ちなみにヴィトン時代にはFragmentとのコラボも行っています。
さらにさらに!
2018年にはDiorのアーティスティック・ディレクターに就任。
2020年のビッグコラボ
Dior x Air Jordan1【Air Dior】も記憶に新しいと思います。
さぁ、
もう嫌でもわかりましたよね
この人、ヤバいって。
そんな重鎮キム・ジョーンズが
2021年にコラボしたのが今回の『Converse CT70 (Chuck70)』なんですね!
Converse x Kim Jones【Chuck70】レビュー
外観
ではさっそく、
【キム・ジョーンズ × CT70】の全体像を見ていきたいと思います!
いつもどおりまずは箱の情報から。
今回はさすがに箱のデザインから特別仕様。
上部には堂々デカデカと『KIM JONES』
キム・ジョーンズ コラボの型番は【171257C】
生産国は【ベトナム】となっています。
今回の箱、中のスニーカー本体よりもだいぶ大きいサイズになっていて、28.5cmという大きさにも関わらず左右の余裕がスゴい。
毎度おなじみSSENSEで購入したのですが、
よくこんなにスカスカの状態で傷や凹みなく輸送できたな…って感心しちゃう。
そして、スニーカー本体!
各部全体像はこんな感じ。
アンクルパッチとヒールパッチのおかげで「コンバース」なのはわかるんですけど、なんかもう、全然違いますね!
CT70コラボの中でもアウトソールのパターンまで変更されているのはかなり珍しい。
ここからはさらに細かいディテールを見ていこうと思います!
細部ディティール
先に付属品のお話。
今回のレビュー写真では一貫して黒のシューレースを付けていますが、
実はキム・ジョーンズコラボCT70には生成りのシューレースも付属しています。
このシューレース、
初期CT70のような少し粗い質感でめちゃくちゃ好み。
最近のCT70はシューレースが高品質 (キレイ) になってきているので、逆行してレトロな感じがとてもいい。
メインディッシュに行く前に細かな部分も確認。
変更された特別仕様のアウトソールパターン。
上でも紹介したように、
CT70のコラボの中でもアウトソールのパターンまで変更されるのはかなり珍しい。
これだけでもコレクターはニヤニヤもの…
さらに珍しいのは【インソール】
なんと今回のインソール、取り外せない!
いや、無理に剥がせばいけると思いますよ、ただ、少なくともいつもの感覚では取り外しができそうにない!
取り外せない理由については調べても一向に出てこない…
なんでなんでしょうね。
「KIM JONES」のロゴはインソールとシュータン (ベロ) の2ヶ所に配されています。
続きまして、
みんな大好き【ヒールパッチ】
キム・ジョーンズコラボのヒールパッチは『凹凸ありの新フィント』
現時点での最新版ヒールパッチ。
テカテカです。
また、ヒール付近はブーツのように反ったシルエットになっています。
実物は写真以上に反っているため、ヒールパッチがやや歪んでいるような気が…
このあたりは結構個体差がありそうですね!
今後出てくるかもしれない偽物には注意が必要です。
最大の特徴はアッパー周り
さぁここからメインディッシュ!
最大の特徴【アッパー周り】を見ていきます!
今回『キム・ジョーンズ × Chuck70』で
まず目に入るが
アッパーのキャンバスを覆うプロテクターのようなデザイン。
これは半透明のTPUケージとなっていて、
後述する【スピードレースシステム】と合わせて
雨天時の機能を備えた仕様になっているんです!
改めて全体を見るとなんとなく納得できると思います。
「TPU」とは「熱可塑性ポリウレタン」のことで、弾力性と柔軟性を兼ね備えた素材。
もちろんプラスチックの一種なので水にも強い。
そんなTPUを “ケージ” として覆うことで、
実用的な防水機能を美しいデザインへ昇華。
同じ “防水仕様” でも
最初からGORE-TEXを使っているスニーカーとはデザインへのアプローチが違うんですね。
さらに、全てをTPUで覆っているわけではなく、
【スピードレースシステム】という大きく自由度の高いシューホールを採用。
通常のアイレットを交互にシューレースを通す仕様となっています。
【スピードレースシステム】という名前の通り、
かなりスムーズに紐が動いてくれるので、締め上げるのも緩めるのもめちゃくちゃ楽チン!
脱ぎ履きが面倒なハイカットの煩わしさもかなり軽減されていて純粋に便利。
結果オーライではなく、
こういった利便性まで綿密に計算されていると思うと、世界トップのデザイナーのレベルって本当にエグい…。
また、TPU素材が悪目立ちしないようにミッドソールがウェーブ状のデザインに変更。
クラシックなスニーカーでありながら、
素材とウェーブのおかげでだいぶ現代的な印象に。
細部ディティールではモノクロのアンクルパッチが左右で反転しているのも、
なんか、スゴく格好いい。
どうでしょう、細かく見ていくと機能とデザイン、両方の面で相当なハイクオリティモデル。
定番のCT70と比べると一見、色物に感じるかもしれませんが、
蓋を開けてみるととんでもないバケモノ。
さすが重鎮キム・ジョーンズ。
冒頭で「買いなのかどうか」という話をしましたが、
お気付きの通り、、
圧倒的に買い!
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【着用画像】Kim Jones x Chuck70 サイズのイメージ
参考になるかはわからないのですが、
最後に少しだけ疑問の解消をしたいと思います。
【Kim Jones x Chuck70】はケージ覆われたデザインなので、定番CT70と比べ見た目のボリュームがありますよね。
なので「サイズも大きいのかな?」と思うかもしれません。
しかし、
サイズ感は定番CT70と同じ!
あくまで個人的な感覚ではありますが、
いつもと同じサイズで全然OK!
ワタシは普段のCT70はデカ履きで「28.5cm」
今回も「28.5cm」を選んでいまして、
着用するとこんな感じ。
パンツはCIOTAのストレートデニム
履いたシルエットやサイズ感はいつもどおり。
もし「サイズ感」で迷うことがあっても、あえて小さくする必要はなく、いつものサイズで万事OK!
キム・ジョーンズコラボCT70:まとめ
【Converse x Kim Jones】
コラボ Chuck70 (CT70)
今回のキム・ジョーンズモデル、
細かく見ていくことで商品写真 “だけ” を見たときより、だいぶ印象が変わったと思います (…たぶん)。
いや、本当によく出来てらっしゃる!
雨の日でも履けるようになっているのに、履くのがもったいなく感じるくらい。
迷っている人には、
割と強めに背中を押せる…!
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