無地T・ポケTのド定番といえば、
Hanes (ヘインズ) やFruit of the Loom (フルーツ オブザルーム)、
そして、
圧倒的な人気を誇る「Champion (チャンピオン)」
以前、ヘインズのBEEFY (ビーフィー) をレビューしまして、
ヘビーウェイトの無地Tとして最高に満足できるTシャツだったんです。
となったら、
次はチャンピオンも狙いたい。
人気だけど、”実際” どうなのかなって。
ただ一口に「チャンピオン」と言っても、
ヘインズの比にならないくらい種類があるんですよ。
そこで今回、季節限定モノや廉価品ではなく
最高峰・フラッグシップの「T1011」をレビューしたいと思います。
前回のBEEFY (ビーフィー) と同じように、
洗濯後の縮みやサイズ感など「購入前に気になるポイント」をご紹介するのですが、
チャンピオンのTシャツで迷ったら
「T1011」を選べばまず間違いないと思います。
タイトル通り、最強です。
今回は、
同じサイズ表記でヘインズ・BEEFY (ビーフィー) とどれくらい違うのか、
写真とともに比較しているので、
チャンピオンとヘインズで迷われている方、
よかったら参考にしてください!
チャンピオン「T1011」とは
読み方は「ティー・テンイレブン」
チャンピオンの代表的なTシャツで、1930年代にアメリカの高校生・大学生へ支給していたカレッジTシャツ「77QS」というモデルを改良し、一般販売したのがこの「T1011」
…なんですが、
あまりダラダラとウンチクを書いても仕方ないので、
気になるポイントを掻い摘んでご紹介します。
デザイン:ボックスシルエット
ボディはボックスシルエット。
ボックスシルエットとは、ウエスト部分がくびれていない箱型のシルエットのこと。
よく見る一般的なメンズTシャツの形です。
肩から裾までストンとラインが落ちるので、着たときの見た目がかなりスマート。
実際の体型 (ボディライン) が強調されないので
例えばお腹周りの肉付きなど、体型にコンプレックスがあってもワンサイズ上げることである程度隠すことができます。
そのため、ボックスシルエットは男性だけでなく、女性の愛好者が多いのも特徴。
大きくても小さくても、バストで悩んでいる女性からの圧倒的な支持率を持っています。
ヘインズのレビューでも同じことを書いたのですが、
ちょっとオーバーサイズで着るとめちゃくちゃスタイリッシュでおしゃれ。
今どきっぽいというか。
バストが大きな女性でも、オーバーサイズで着れば野暮ったい寸胴にならない。
また、ボックスタイプはお腹周りの空間に余裕があるので、
もともと細い人はさらにスタイリッシュに見える特典も。
・オーバーサイズで着るとスタイリッシュな印象になる
・体型が細い人はさらにスタイリッシュに見える
・バストラインの大きい人がジャストサイズで着ると、寸胴シルエットになりやすい
・デメリットではないですが、カジュアルでラフな印象になりやすい
生地は100% USコットン。7オンスのヘビーウェイト
T1011の特徴はなんといっても使われている生地と製造過程。
USコットン100%、7オンスの肉厚な生地から
「ヘビーウェイトTシャツの代名詞」と呼ばれるくらい超タフ。
※実際は7.1オンスとも言われているみたいです
※オックスフォードグレーのみ、コットン90%・レーヨン10%
もともと学生アスリートが使うレベルのTシャツなので
ちょっとやそっとの事では型崩れはおろか、ヨレることさえありません。
さらに!
USコットンのドライな肌触りのおかげで
最初から古着のような感覚 & 洗濯するたびに風合いが増すため、
仮に “毎日” 着たとしても、
年単位で使えるレベルのTシャツ。
月日が経つほど味がでてくる、まさに “粋” なTシャツです。
また、素材調達・糸の選定・縫製など、
製造の全行程が今でもアメリカ国内で行われている正真正銘の「MADE IN U.S.A.」
普通は早い段階でクタクタになりやすい首元も「バインダーネック」という縫製になっているため、ずーっとキレイな形を維持できるようになっているのもポイントです。
※バインダーネックとは /「挟む」という意味のバインダーから、Tシャツのリブを生地に挟み込んで縫製したネック部分の事
Tシャツとしてのコスパがめちゃくちゃ高い。
カラーバリエーション
公式から展開されている
カラーバリエーションは現在11色。
上の画像左から
ホワイト・ブラック・オックスフォードグレー・ネイビー
真ん中画像左から
チャコール・カーディナル・アーミーグリーン・ライトブルー
下の画像左から
マルーン・モスグリーン・ディープブルー
他にも、
季節限定やブランド別注・コラボのカラー、
今回は触れませんがバリエーションという意味ではプリントがあるものなど、
数えたらキリがないほど展開しています。
ただ!基本は上記の11カラー。
また、お気付きかもしれませんが
特に人気なのが上画像の『定番カラー4色』
(ホワイト・ブラック・オックスフォードグレー・ネイビー)
もっとも合わせやすい定番カラーなので、
選ぶならこの4色であればまず失敗はないと思います。
強いて言えば、グレーは汗のシミが目立つので汗っかきの人は選ばない方が無難かも。
下で紹介する「T1011の種類」によっては
展開されていないカラーもあるのでご注意を!
種類:ポケット付き・長袖 / 七分袖・ラグラン・フットボール
種類が多く意外と調べづらかったので、
備忘録も兼ねて品番とともにまとめました。
■スタンダード半袖Tシャツ / 品番:C5-P301
「T1011」のスタンダードTシャツ。
カラーバリエーションは上で紹介した計11色。
■ポケット付き半袖Tシャツ / 品番:C5-B303
こちらはスタンダードタイプにポケットが付いた、通称ポケT。
タバコの箱がすっぽり入るくらい大きさがあるので、ちょっとしたときに何かと便利。
また、無地でもポケットがアクセントになるため個人的にはスタンダードよりオススメです。
カラーバリエーションはスタンダードより少なめの計7色。
■ラグランTシャツ長袖 (ロングスリーブ) / 品番:C5-Y401
長袖のT1011。
カタチは「ラグラン」になっています。
ラグランとは、首元 (ネック部分) から斜めに袖がついていて、肩から袖下までが一続きになっている袖のカタチのこと。
カラーバリエーションがちょっと変則的な計11色。
■ラグランTシャツ七分袖 (3/4スリーブ) / 品番:C5-U401
同じくラグランの七分袖モデル。
カラーバリエーションは長袖と同じく11色。
個人的にはネイビー押し!
■フットボールTシャツ七分袖 (3/4スリーブ) / 品番:C5-U403
七分袖のカタチ違いでフットボールT。
胸のあたりで切り替えしになっているのでラグランとはちょっと違う雰囲気ですね。
カラーバリエーションは最多で計14色!
以上が【T1011】の基本的な種類になります。
通販サイトによって色の名前が違ったり、取扱していない色もありますが
チャンピオンの公式オンラインでは
色やカタチ、在庫などの最新情報が確認できますので、ぜひチェックしてみてください!
サイズ感
やはり、洋服を選ぶ上で一番重要・気になるのが「サイズ感」
サイズレビューで毎回同じことを言っていますが、
ネットで身長・体重を参考にサイズ感を見ても、
着ている人の “生の体型” がわからないので、正直あまり参考にならない
というのが個人的な意見です。
だったら、
すでに自分が持っているTシャツと比較した方がイメージ付くんじゃない?
という結論に。
なので今回も、
・誰でも一枚は持っていそうなユニクロのTシャツ (UT)
・よく比較される無地T ヘインズのビーフィー
と比較してみたいと思います。
もちろん洋服はなんだかんだ個体差があるので、
完璧に数字が一緒ということはないですが、よかったら参考にしてください。
公式のサイズ表
今回はスタンダードモデルで確認したいと思います。
ちなみにポケTも全く同じサイズでしたので、
スタンダード・ポケTどちらにも対応しています。
上記が公式のサイズ表。
概ねの身長目安があるので、選ぶときにある程度は絞り込めますね。
Tシャツをどう着たいか、は別として。
ただし、
注意書きとして「±2.54cm (1インチ) までは許容範囲」と記載があるので、
全てが全く同じではないってことだけ注意!
実物のサイズ
では、実際に購入した新品を測ってみます。
ワタシは身長が176なので、公式の目安で考えれば M 〜 XL がいいはず。
ジャストサイズではなく、少し緩めに着たかったので L と XL の2サイズに。
…下で紹介しますが、
「洗濯したら多少縮みも出るし」って思っていました。
このときは…
公式と実物の誤差はこんな感じ。
■Lサイズの誤差
着丈:70 → 70 ⇨ 0cm
身幅:58 → 55.5 ⇨ −2.5cm
肩幅:53 → 54 ⇨ +1cm
■XLサイズの誤差
着丈:72 → 72 ⇨ 0cm
身幅:63.5 → 61.5 ⇨ −2cm
肩幅:58 → 57 ⇨ −1cm
個人測定なので若干の誤差はあると思いますが、
全て公式通りの誤差範囲内!
身幅だけちょっとギリギリでしたね。でもセーフ!
洗濯後のサイズ (縮み)
重要なのはここ。
サイズ感といったら、洗濯後の方が重要。
洋服は「着ては洗って」を繰り返すので、
新品のサイズよりも洗濯後のサイズの方が、実際は大事。
洗うとどれくらい縮むかによってサイズ選びも変わってきます。
ではさっそく、実物が洗濯するとどれくらい縮むのか。
※個人測定なので、洗濯の仕方や、洗濯機の水温によっても縮み具合は変ります!
ん?
…あれ?
全然縮んでない!!
強いて言えばLサイズの着丈が1cm縮んだくらい。
また、XLで着丈が1cm伸びているのは恐らくハンガーに干した際、Tシャツ自体の重みで少し伸びたんだと思います。
ヘビーウェイト生地がさらに水を含んだため、干すときは結構重かったんですよ。
多分これが原因。
…誤算でした。
T1011は最初から「ガーメントウォッシュ」という洗い加工がされているので、縮みはすでに終わっているんです。
とは言っても、絶対縮むと思ったんだけどなぁ…。
結論:T1011は洗濯しても縮まない。
T1011:LサイズとXLサイズを写真で比較
LサイズとXLサイズを重ねて比較。
下がネイビーのXLサイズ、上がブラックのLサイズになっています。
写真だと両サイズとも濃い色ということもあってちょっと伝わりづらいのですが、
実物を見ると一回りから一回り半くらい大きさの違いがありました。
肩幅は左右で約3cm、片方で1.5cmほどの違い。
実際に着てみると、Lで肩幅がちょうどいい場合、XL では1.5cmの違いとは言えはっきりわかるくらい肩を落としたシルエットで着ることができます。
また、
身幅は片方で2.5cm (左右で5cm) ほど違いで、着丈はしっかり4cm違います。
半分にたたんで並べてみます。
身幅はパッと見だとわかりづらいですが、着丈ははっきり違いがわかりますね。
公式の「身長の目安」では、LもXLも共に「175〜185cm」となっていますが
さすがはアメリカン。
大きいサイズは “身長より身体の横幅で選んでね” って感じが強い。
日本ブランドだとサイズが違っても実際あんまり変わらないって事も多かったりしますよね。
ヘインズ・ビーフィー (Hanes BEEFY) の同サイズと比較
無地TやポケTで悩んだことがある人は、
恐らくチャンピオン・T1011と共にヘインズ・ビーフィーも一度は候補に上がっているんじゃないかなと思います。
T1011とビーフィー、同サイズ (Lサイズ) で比較してみたのでよかったらぜひ参考に。
下がT1011のLサイズ、
上がビーフィーのLサイズ
全然違う!
さっき見たT1011のLとXL以上に違うんですよ。
特に肩幅と身幅。
測ってみると、どちらも大体8cmくらい違っていました。
いやースゴイ。
同じLサイズなのに。
どちらか一方のTシャツを持ってて、もう一方も同じサイズ感で選ぶと…
大失敗するってことですね…。
また、着丈に関してはT1011とビーフィーで作りが違うため、
「どこで合わせるか・どこから測るか」で若干数字が変わってきます。
概ね、上の写真のように
ネック部分で合わせて測ると、ビーフィーの方が2cmほど着丈が長く、
肩のラインで合わせて測ると、だいたい同じくらいの長さになります。
ユニクロ (UT) との比較
こちらは「すでに持っているTシャツと比較」というテーマ。
UTだったら1枚くらい持っていそうで、且つイメージしやすいかなって。
比較するのが同じサイズではないのであれなんですが、
イメージだけでも参考になれば!
ユニクロ (UT) はMサイズ、
T1011はLサイズで重ねています。
もう、全然違いますね。
UTとビーフィーはそこまで大きな違いがなかったのですが、
T1011に関しては明らか。
上の写真ではUTが丸々T1011の中に収まるように重ねてみました。
実際に測ってみたところ、
■着丈:約3cm (ネック部分で合わせたら)
■身幅:約7cm
■肩幅:約9cm
T1011が大きくなっています。
普段、ユニクロのMがジャストサイズであれば、
T1011のLサイズだとちょうど良いビッグシルエットを再現できます。
無地T / ポケTは T1011派? ビーフィー (BEEFY) 派?
T1011とビーフィー、同じサイズで比較してみた結果、
質を含めどちらが良くてどちらが悪いと言った優劣は一切ありませんでした。
どっちも完全に別ジャンルのTシャツという印象です。
しかし、コーディネート全般で選ぶとすると
■着丈重視で、キレイ目なコーデならビーフィー
■身幅重視で、スポーツやストリート系なコーデならT1011
が良いのかなと思います。
T1011はビーフィーやUTに比べ圧倒的に身幅が大きいので、
今どきっぽいストリートやスポーツミックスのコーディネートがしやすい。
最初からちょっと古着っぽい風合いなので、1枚でも小慣れてる感じが演出できます。
ただ逆に、大き目のサイズを選ぶと身幅の大きさも相まってインナーにはあまり向かないんじゃないかと思います。
とにかく動きにくい。
その点、ビーフィーはインナーとしてもすごく使いやすかったですね。
どちらが良いってことはないので、
正直、両方持っているに越したことはない!
サイズの選び方と使用感レビュー
サイズの選び方
洗濯による縮みがないので、
メンズ・レディース共に、公式の「身長の目安」サイズを選べばまず失敗はしない!
こんなことを言ったら元も子もない話ですが、
公式のサイズ表が思いのほか信用できます。
「思ってたシルエットと全然違う!」って失敗はなくなるので、
あとは “どう着たいか” がポイント。
で、
完全にワタシの所感ですが、
よっぽど極端な体型じゃない限り、
MかLサイズで選ぶと良いと思います。身長に関係なく。
ビッグシルエットで着たい!という明確な目的があれば話は別ですが、
XLは相っ当大きい。
逆に、身長が低くてもSサイズだと
せっかく緩めなシルエットの魅力がなくなってしまう可能性もあるため、
もう一回言いますが、よっぽど極端な体型じゃない限り、MかLがおすすめ。
ビッグシルエットの流行が終わっても現役で着ることができます。
ポケットはタバコサイズまで入る!
ポケットが飾りではなく、ちゃんと実用性があるのが良い。
タバコサイズくらいなら、はみ出すことなくすっぽり入ります。
普通に便利。
一点気になる事…それは新品の「臭い」
これは個体差なのかどうなのかがわからないのですが…
新品のニオイが…。
なんて言うんでしょう、古着屋さんのニオイを物凄く強くした感じ。
別に古着屋さんのニオイは嫌いじゃないんですけど、
強烈、且つ近くでずーっとこのニオイはね、「匂い」ではなく「臭い」って感じたんですよ。
ガーメントウォッシュが関係しているのか
ハズレだったのか
これが通常仕様なのか、、
3回くらい洗濯したらなくなりました。
チャンピオン『T1011』レビュー│まとめ
長くなってしまいましたが、
チャンピオンのTシャツならT1011を選べば間違いない!満足度高い!!
ってことが言いたかったんです。
無地T、ポケTで迷っている人も、騙されたと思って着てみてください。
何十年も人気の理由がわかると思います。