きっかけはドライアイ。
パソコンやスマホの画面を見ている時間が長くなったからか、年齢なのか、ここ数年でドライアイが加速している気がする。
特に冬の乾燥は肌、ノドにもこたえる。
「そろそろ仕事部屋に加湿器でも買おうかね」なんてポチポチ調べてみると、
なにやら加湿器ってパソコンの不具合に影響するっぽい。
実は加湿器って【加湿する仕組み】が大きく4種類もあって、
加湿方式の違いを知らずに使っていると、パソコンに限らず精密機器全般の故障の原因になったり、カメラやレンズなんかもカビが発生しちゃう。
つまり、「真横に置いてるわけじゃないから大丈夫よー!」という話じゃないってこと。
あっぶね……
さらに加湿器について調べてみるとなかなか奥が深いのだけど、
つまるところ
卓上タイプより加湿性能があって、
パソコン周辺(仕事部屋)で使いたいの。
んでもって、でっかいのも嫌だ。
これが本音だ。
そんなこんなで欲しい条件を考えながら今回、AONCIAの気化式加湿器を導入したのですが、
ワタシのように「加湿器の種類なんて知らん!」なんて人もいるはずなので、
- パソコンの故障に影響する原因
- 加湿器の種類それぞれの違い
- AONCIAの導入とレビュー
というラインナップでお届けしようと思います。
よかったら『仕事部屋でつかう加湿器選び』の参考にしてみてください。
- 仕事部屋の加湿器が欲しい
- ドライアイや乾燥に悩んでいる
- パソコンやカメラなど精密機器に影響しない加湿器を探している
【不具合の原因】加湿器をパソコンの近くで使うには?
今回最大のミッションは
『パソコンと加湿器を同じ空間で使う』ということ。
それも比較的近い距離で。
パソコンに直接、水蒸気がかからない。
というのはイメージできるけど、あまり遠くにあっても目やノドの乾燥に届きにくいし、かといって部屋全体の加湿となると時間もかかる上に加湿器が大型になってしまう。
どうにか両立できないものか。
今の知識だけでは答えが出そうもないので、
パソコンに不具合が出る原因、というより故障する原因をちゃんと調べてみた。
ははーん。
どうも加湿器によるパソコンの故障原因は直接濡れることではなく、
内部に溜まってしまう結露が原因。
温度差によって発生する、アレです。
どんなときに結露しやすいかというと、湿度の高い状態でパソコンの温度が下がり(バッテリーを切る・スリープモードなど)、内部の空気が冷やされてしまうとき。
加湿や湿度が原因ではなく、結露が原因というわけです。
問題なのはここからで、
結露しにくい加湿の種類がある反面、
結露しやすい加湿の種類があるんです。
もちろん機種にもよるので厳密に同じではないものの、
一般的に
- 結露しにくい:気化式加湿
- 結露しやすい:超音波式加湿
と言われています。
『気化式加湿』は水を含んだフィルターに風を当てて “気化” させる方式なので空気に近く、
反対に『超音波式加湿』は水蒸気の粒が大きくなる傾向があるため結露が起きやすい、という特徴があります。
「超音波式の加湿器はダメ!」という話ではなく、
『パソコンの近くで使う』という用途では注意が必要という話よ!
大事なパソコン。
できるだけ不安要素は回避したい。
念のため加湿方式の違い、メリット・デメリットをチェックしておこう。
加湿器の種類の違い【メリットとデメリット】
加湿器の種類(加湿方式)は大きく分けて4つ。
- スチーム式
- 超音波式
- 気化式
- ハイブリッド式
自分が欲しい加湿器の特徴はどれなのか。
加湿方式の違いを簡単にまとめてみたので、ぜひ吟味してみてください。
スチーム式
スチーム式加湿はヒーターで水を加熱、蒸気で加湿するという方式。
- 加湿性能がもっとも高い
- 加湿スピードが早い
- 熱を使うので雑菌が繁殖しにくい
スチーム式のメリットは他の加湿方法と比べて加湿性能がパワフルなこと。
冬場など “一気に加湿したいとき” はパワー・スピードともに最強の加湿方式。
- 熱を使うので電気代が高い
- 吹き出し口が熱くなる
- ハイパワーすぎると結露しやすい
- 熱によるカルキが残りやすい
反面、デメリットはパワフルが故にコストが高く、火傷のリスクがあること。
小さいお子さんやペットを飼っている場合など、設置場所に少し注意が必要です。
超音波式
超音波式加湿は超音波でミスト(水滴)を発生させるという方式。
- 本体価格が安い
- 電気代が安い
- 小型でデザインが豊富
- 静音性に優れている
超音波式のメリットは購入からランニングコストまで、扱いやすいこと。
アロマオイルに対応しているモデルも多く、ディフューザー感覚で使える上に、音が静かなので寝室用としても人気の高い加湿器。
- 水滴が大きいため雑菌が繁殖しやすい
- 水滴が大きいため結露しやすい
- 水滴が大きいため床が濡れやすい
- 水滴が付いた場所にカルキ跡が残りやすい
超音波式は『ミスト(水滴)を発生させて加湿する方式』なので、
デメリットも必然的に水滴絡みの問題。
雑貨屋さんにおいてある加湿器のミスト、たまに「…うっ…」ってニオイの経験があるかと思いますが、
こまめにお手入れをしないと “雑菌が拡散する” という地獄絵図に。
お手入れと合わせて、スチーム式とはまた違った意味で設置場所に注意が必要です。
気化式
気化式加湿は水を含んだフィルターに風を当てて加湿する方式。
- 電気代が安い
- 結露が起きにくい
- 雑菌が繁殖しにくい
- 加湿の調整がしやすい
気化式のメリットは他と比べて加湿方法が自然に近いということ。
名前の通り “気化” させているので結露が発生しにくく、設置場所を選ばないことも大きな特徴。
- 加湿スピードが遅い
- ファンの回転音がある
気化式加湿器のデメリットは加湿のスピードとパワフルさがないこと。
すぐに湿度を上げたい!というケースには不向きで、
過剰加湿をしないため人によっては物足りなさを感じることも。
ハイブリッド式
ハイブリッド式加湿は
- 超音波+熱:加熱超音波式
- 気化式+熱:加熱気化式
の2種類があり、それぞれのメリットをかけ合わせて加湿する方式。
- 熱を使うので雑菌が繁殖しにくい
- 用途に合わせて効率よく加湿ができる
ハイブリッド式のメリットはなんといってもいいとこ取りの高性能。
スチーム式のメリットに加えて、静音性や加湿スピード、結露のしづらさを手に入れることができます。
- 本体価格がとにかく高い
- 電気代が高い
- 本体が大型
ハイブリッド式加湿器のデメリットは大きくてお金がかかること。なんか、世の常ですね……
加湿スピードが早く、加湿範囲も広いため主にリビングやオフィスなどで使われることの多い加湿器です。
AONCIAの気化式加湿器
上でまとめた加湿器のメリット・デメリットを踏まえ、
今回『仕事部屋用』として導入したのはAONCIAの気化式加湿器。
- 加湿方式:気化式
- サイズ:縦43.5cm・横26.4cm・奥行26.4cm
- タンク容量:12L
- 対応畳数:木造和室10畳・洋室17畳
- 加湿量:700ml/1時間
- 操作:タッチパネル・リモコン
- コードの長さ:1.7m
大前提の対応畳数は17畳、仕事部屋で使うにはじゅうぶん。
選んだ理由
今回の加湿器探しの旅は『仕事部屋で使う』『パソコンの近くで使う』という条件で探しているため、
まずは結露が発生しにくい気化式かハイブリッド式(加熱気化式)の二択から徐々に絞り込む作戦に。
二択とはいっても、リビング用の大型タイプはさすがに圧迫感があるし、狭い部屋なので加湿範囲もそこまでいらない。
(あとランニングコスト……)
ということで気化式加湿器を中心に探し始めたのですが、
機能面でちょうど良かったのがAONCIA。
- 30時間加湿(12L)
- 4段階風量設定
- UV除菌
- 静音設計
- 転倒自動電源オフ
- チャイルドロック
- おまかせモード
- おやすみモード
- 切タイマー
- ライト消灯
- リモコン操作
ざっくり言ってしまうと、気化式加湿器の弱点(デメリット)をカバーできていることがAONCIAを選んだ大きな理由。
加えてMakuakeで新型が発売したタイミングでもあったので、せっかくなら最新型の加湿器を選びたかったのも正直なところ。
すべての機能を紹介していると長ーくなってしまうので、太字になっているGoodポイントを中心にちょっとご紹介していきます!
気化式加湿器│レビュー
まずは外観。
デザインはシンプルなホワイトのボディ。
サイドに給水口、正面の黒いモニターはタッチパネル、上部全面が吹出口となっています。
加湿量は1時間に700ml。
そう、上の絵面からもわかるように気化式加湿器でありながら結構なハイパワーなんです。
この見かけによらず、静音設計なのでファンの音はなかなか静か。まったく無音ではないですが、例えるなら深呼吸一回分の音。
「はぁぁーー」みたいな。
操作は本体タッチパネルの他、リモコン操作も可能。
使う前までは特別便利とは思ってなかったんですが、リモコンてめっちゃ便利ですね。
本体構造
AONCIAの気化式加湿器は大きく3つのパーツで構成されています。
- 上部の本体
- 加湿フィルター
- 下部の12Lタンク
本体にはUV除菌が搭載されているため、目には見えないけど衛生的にも安心。
また加湿フィルターはネット部分を外して丸洗いOK。
お手入れはこれだけ。楽ちん。
フィルターセットと給水
使い方もとにかくシンプル。
フィルターをタンクにセットして、水道水を注ぐだけ。
給水は
- タンクに直接入れる
- 本体横の給水口から入れる
どちらからでもOK、違いはありません。
ちなみに、最低水位は3リットルとなっています。
仕事部屋で使うメリット
気化式加湿器の中で、AONCIAを選んだ大きな理由。
それが12リットルの大容量で30時間加湿ができるということ。
つまり!
水の補充は朝、1日1回でいいのです。
作業中に目やノドの痛みで集中力が切れる
→ 加湿器の水が切れていた
→ 作業中断
これがない。
すっごく地味だけど『仕事部屋で使う』という意味では超大事。
しかも見て。
サイズ感はこれくらい。
同クラスと比べて圧倒的にコンパクト。
他の用途でも、もちろん使いやすいと思うんですけど、
「とにかく仕事部屋・ワークスペースで使い勝手いいよ!」というのが我が家、現場からのレポートでした。
AONCIA加湿器のデメリット
最後はデメリット、というより注意点に近い話。
もう一度こちらの写真を見てください。
お気づきでしょうか。
この加湿器、給水タンクに蓋やハンドルなど、
タンク単体を持ち運ぶ機構がついていないのです。
これはメリットとは諸刃の剣、
空の状態から水を12リットル補充するのが大変ということ。
想像してみてください。
例えば水道が1階にあって、加湿器を使う場所が2階だった場合、2リットルのペットボトルを使っても満水まで6往復……。
「満水まで入れなきゃいいじゃん」
「とりあえず最低限入ってればいいよ」
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3リットルの水を一回で運べる容器って、一般家庭にはなかなかないんじゃないかなって。
間取り、工夫次第ですけども、タンクの持ち運びができないことが唯一のデメリットと言えるかもしれません。
パソコンの近くで使える加湿器│まとめ
加湿器の種類それぞれの違いと、パソコン近くで使える加湿器のご紹介でした。
今後の加湿器選びの参考になれば幸いです。
追伸:超音波式を使う際はお気をつけください!