デジタル時代とはいえ、
どうしても大人の必需品となってくる『システム手帳』
もうそろそろ安物だったり、
愛着がわかないモノは卒業したい。
…となったら『一生モノ』狙いです。
こんにちは、イシキ (@isiki6) です!
今まで、メモを書いたり、スケジュールやToDo管理、時にはブログのネタなど、
いわゆる「手帳」や「ノート」としてモレスキン (とサブで無印良品のノート) を使っていたのですが、

3つほど小さな不満といいますか、
プチストレスだったことがあるんですね。
それが
- 使い始めと後半で、ページの段差が書きづらい
- 中身を次の手帳に引き継ぐことができない
- ペンと紙の相性 (滲み・裏抜け)
ということ。
どれも「超不便!改善を望む!」というほどではなく、ちょっと気になる程度のことではあるのですが、
いや、これは
もうそろそろシステム手帳に替えた方が良さそうだなと。
システム手帳なら1ページずつ中身が取り外せるので、
【段差で書きづらい】と【引き継ぎできない】はクリア。
ペンは基本1本しか使っておらず、
以前にも紹介したカジュアル万年筆 LAMY (ラミー) を溺愛しているため、試し書きは必須。

まぁー…迷いました。
システム手帳は革製品も多く、
なんだかんだ1年近く迷っていたと思います。
選ぶ際に重要視したのが
- ミニマルで年齢問わず飽きないデザイン
- 万年筆でも裏抜けしない・滲まない紙
- 一生かけてエイジングが楽しめる
この3つのポイントを抑えているモノ。
…あった…
完全に「コレだ…」というモノ。
それが
PLOTTER / プロッター
本当にもう、最高です。
前置きが長くなってしまいましたが、
- システム手帳を探している人
- プロッターが気になっている人
- メモ魔の人
きっと候補の一つに上がると思います。
中のリフィルやアクセサリーも一緒に紹介しているので、
参考にしていただければ幸いです!
PLOTTER (プロッター) A5サイズ / リスシオ
トラベラーズノートで有名な株式会社デザインフィルが2017年に立ち上げた新ブランド。
もともと同社別ブランドで展開していた「LUFT (ルフト)」の後継ポジション的な存在で、プロッター発売に伴ってルフトの方は販売終了。
デザインコンセプトがとにかくカッコいい。
“ PLOTTER (プロッター)” は 、さまざまな素材や技術を用い
引用元:https://www.plotter-japan.com
クリエイター、コンセプター、起業家、経営者、研究者、職人など
あらゆるクリエイティブワークを愉しむ人のためのツールを展開します。
“ PLOTTER ” は 、[ 計画する人 、 主催する人 、 構想する人]を表す言葉です。
わたしたちは、このような創造力で未来を切り拓く人を
「 PLOTTER 」と定義し 、彼らが最高のアイデアを生み出し
発想をカタチにし、新しい世界を創り上げていくための道具を提案していきます。
また、日本をはじめとした世界の職人が有する高度な技術と
洗練されたデザインを融合させた
シンプルで長く愛用できる道具作りを追求します。
プロッター手帳:サイズと種類

今回購入したのが、
A5サイズのリスシオ (Liscio) というモデル。
※サイズ:220mm × 170mm
ノート感覚で使うためA5サイズを選んだのですが、
プロッター(PLOTTER)サイズ
・A5:220mm × 170mm
・バイブル:180mm × 115mm
・ナロー:180mm × 105mm
・ミニ:140mm × 100mm

の計4サイズ展開しています。
また、
レザーの種類も4種類で展開
プロッター(PLOTTER)レザーの種類
・リスシオ / Liscio
・プエブロ / Puebro
・ホースヘアー / Horse Hair
・シュリンク / Shrink




それぞれ革の特徴が違いますが、
「リスシオ」はこの中で最も新しいNEWモデル。
どの色も男女関係なく、とても使いやすい色になっています。
また、実物は商品写真と全く同じというわけではなく、
同じモデルでも1つ1つの個体で革の表情が違うオンリーワン。
いい意味での「個体差」ですね!
今回、夫婦お揃いでリスシオを購入したのですが、
妻がワイン (赤系) なので、「じゃあ青で」というくらい、
どの色も捨て難いというか、まず失敗がない。

どちらもまだまだ新品に近い状態ですが、
2つの経年変化が今から楽しみです。
A5 / リスシオ (Liscio) 手帳をレビュー

「リスシオ」はイタリア語で「なめらか」の意味。
革は希少部位のショルダーレザーを使った
タンニンなめしの高級スムース・イタリアンレザーとなっています。
また、リスシオはイタリア・トスカーナ地方伝統の「バケッタ製法」を忠実に再現したモデルで、これは10世紀以上の歴史を持つ製法。
じーっくり時間をかけてオイル (牛脚油) を浸み込ませている製法なので、
使い込むほど
- 艶が上がる
- 色が深く、濃く
- 使用者の手に馴染む
という圧倒的に表情豊かなエイジングが楽しめる高級なレザー生地。
プロッターの手帳4種類の中で、
バケッタ製法はリスシオだけ…!
これが決め手でリスシオを選びました。
プロッターブランドの中でも「最高級ライン」の位置づけとなっています。

反面、
手間と時間がかかりすぎるため、
製法を受け継ぐ職人が現在も減り続け、
さらには職人が製法を公表していないことも上乗せして、
結果的に希少性も高くなっているそうです。
そう聞いてしまうとアレですが、
実際に手に馴染む感じはシリーズの中で一番良かったように思います。

本体レザーの厚さは約3mmほど。
※厚さも厳密には個体差があります
程よい薄さなので、持ち運んでもかさ張ることはなく、
硬すぎず、柔らかすぎず、
バッグに入れても曲がらないけど、
バッグの中で他のものを傷つける硬さはない
といった感じ。
…伝わるかな…


内側右にはプロッターのコンセプトが印字されています。


リングは11mm径の細身。
さすがにこのクラスは抜かりがなく、
高品質クラウゼ社です。


開閉してみると、
ちょっと言い方が悪いですが「バカになる」ということは無縁。
万が一があっても、公式で修理対応が可能。
また、購入から1年以内は金具が外れても無償修理の保障付き!
デザインと特徴


見ていただいた通り、
デザインと特徴は、
なんと言ってもシンプル・ミニマルなところ。
素材や金具は一級品を使っている中、
ポケットなどの装飾は完全に削ぎ落としています。
レザーが薄く、180度開くことができるのもシンプルが故!
本当にゼロベースから
「好きなようにカスタムできる」ということです。
この時点でたまらない人にはグッと来ている思いますが、
次は肝心の中身 (リフィル) を見ていこうと思います!
使っているリフィルとアクセサリー

リフィルとは「手帳の中身」のこと。
プロッターはかなり自由度の高いカスタマイズが可能なので、自分に必要なリフィル・アクセサリーを厳選することができます。
純正でなくても
A5サイズの規格であれば他のメーカーが出しているリフィルももちろん使用可能。
文房具コーナーが楽しくなる瞬間です。
プロッター純正からかなりの種類のリフィル・アクセサリーが出ていますが、
テンションだけで買っても結局使わなくなることは目に見えていたため、
まずは確実に使うモノだけを購入。
ぜひイメージの参考にしてください!
本革リングサポーター

リングが本体の革にあたることを軽減する
「リングサポーター」
本体と同じく本革なので、
1点1点、革の表情が異なります。


これは確実に購入したかったアクセサリー。
店頭で見るプロッターのサンプルは
どれもリングの跡がボコボコになっていたので、
「味がある」といえばそうなんですけど、
ちょっと汚くて可哀想だなって…

部分的に痛んでいくのが気になる方は必須のアクセサリーだと思います!
無地リフター (2枚セット)


2枚組になっている無地の「リフター」
リフターを使うことで
中のリフィル (紙) がスムーズに動くようになる優れモノ。
また、最初と最後のページとして使うことで、紙全体を本体の凹凸から守ってくれます。


使ってみて気付いたのですが、
中のリフィルが50枚以上になる場合は
リフターを入れた方が使い勝手がいい。
本当にスムーズに動きます。
例えば下で紹介する「スケジュール リフィル」を使う場合、
必然的にリフィルの量が多くなるため、個人的にはリフターを入れておくことをオススメしたい。
バンドリフター

こちらはバンドが付いた
「バンドリフター」
リフターの使い方としては上の「無地リフター」と同じですが、
ジャストサイズのバンドが付いているので
不用意に開いてしまうことを防いでくれます。




バッグに入れて持ち運ぶ際は必須のアクセサリー。
中で勝手に開いて、リフィルが折れてしまうとテンションはだだ下がりですからね!
最初は適当なバンドで留めておこうかとも思っていたのですが、
- バンドがジャストサイズ
- 定規が付いている
- サイズ換算表・度量衡表がある
この3つが思いのほか便利。
見た目以上に実用性がありました。
他に世界時差表もありますが、
これは今のところお飾りで…




ワタシは最後のページに使っていますが、
バンドの付いている上の部分がインデックス形状になっているので、
いつかバンドのゴムが劣化しても「インデックス」「下敷き」として使えるのが嬉しい。
これも最初に入れておきたいアクセサリーの1つですね!
マンスリースケジュール (月間タイプ)


システム手帳を使う上でほぼ必須、
「マンスリー (月間) スケジュール」
はじまりと終わり
前年12月はじまり、翌々年の3月終わり
(例:2020/12〜2022/3まで)
スケジュールの書き方・使い方は人それぞれなので
好みはあると思いますが、
個人的に「コレはいい!」と思ったポイントが
- 紙が薄いのに滲み・裏抜けしない
- 枠の印刷が薄い・細い
- 週間タスクのチェックリスト
文字が透けない、滲まない
まずは一番問題となっていた
インクの滲み・裏抜け
これはマンスリースケジュールに限らず、
プロッターのリフィル (紙) 全般に言えるのですが、
全く問題なし。
こんなに薄い紙なのによく抜けないなと思うくらい優秀。
印刷が薄い
また、地味なところで
枠や文字などの印刷が薄い、細い。

これだけ聞くと何がいいのかわからないと思いますが、
枠が邪魔にならないんです。
日を跨いだり、枠内に収まりきらないときでも
気にせず書き込むことができます。
枠が濃く、太いと思っている以上に書きづらかったり見づらかったりするものですよね。
盲点でしたがよく出来ているなぁと思いました。
週間タスクが一目でわかる

右側にある週間タスクのチェックリストも使ってみると確かに便利!
仕事に限らず、
「今週中に絶対済ませておくこと」を書いておけるので
優先順位をつけたり、逆算したりと一目で確認できる優れもの。
ウィークリースケジュール (週間タイプ)


マンスリースケジュールほど使用頻度は多くないですが、
細かく残しておきたい時に使えるのが
「ウィークリー (週間) スケジュール」
はじまりと終わり
1月はじまり、翌年の3月終わり
(例:2021/1〜2022/3まで)
片面で1週間分ではなく、
見開きで1週間分なので見やすさは抜群です。


180度開くプロッターの本領発揮とも言えるリフィル。

ただ…
1年分のページなので、
全部収めてしまうとかなりの厚み・量になってしまいます。
なので、「3ヶ月先まで」という感じで
ある程度交換していった方が使いやすいかもしれません。
メモパッド・2mm 方眼

2mm方眼のメモ用紙
「メモパッド・2mm方眼」
メモパッドも上で紹介した
・滲まない、裏抜けしない
・印刷 (グリッド) が薄い
という紙なので、質に関しては文句なし!
また、ノートとしてそのまま持ち歩くことができるほか、
リング穴が開いているのでオレンジの表紙ごとそのまま手帳に入れることもできますし、
中の紙を必要な分だけ1枚1枚切り離すこともできます。



メモパッド・6mm 罫線

一般的なノートと同じ
「メモパッド・6mm罫線」
紙の質や1枚ずつ切り離せるところなど、
特徴は2mm方眼リフィルと全く一緒。

各種メモパッドは80枚入り。
方眼や罫線タイプのほか
完全な無地タイプもあるので、
・使いやすいタイプを1つ選んで使う
・それぞれ買っておき、用途に合わせて必要分だけ切り離して使う
などなど、使い方の自由度が高いのも
プロッターのメリットだと思います。

ペンホルダー

最後は「ペンホルダー」です!
これだけはプロッターブランドではなく、
同じデザインフィルの別ブランド
「トラベラーズノート」のペンホルダー
プロッターブランドからも「ペンホルダー付きリフター」が出ているのですが、
「トラベラーズノートのペンホルダー」も非常にシンプルなのでプロッターと相性が良く、
使い慣れているということもあって続投。
また、
今はこれ以上リフターはいらないかなと。



どうでしょう、
かなりいい感じですよね!
ちなみにLAMYもピッタリ。


現時点ではこれで完成!
1年後、使い終わったスケジュールや
不要になった (けど取っておきたい) リフィルは専用のストレージが準備されているので、
そちらにストックしておくことも可能。
本当に隙がない、
最高のシリーズ。
PLOTTER リスシオ レビュー│まとめ

【一生モノ】のシステム手帳
プロッター『リスシオ』のレビュー・ご紹介でした!
手帳選びで迷いに迷っただけあって、
クオリティ、使い勝手は本当に大満足。
また、リスシオは出たばかりの新シリーズなので、
ガッツリしたエイジングはまだまだ未知数!
深みのあるブルーも魅力的です。
年単位ではありますが、
これからの変化がとても楽しみ。
手帳で迷った際は、ぜひ!!
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