異次元の履き心地。雲の上を歩くようなハンドメイドスニーカー「AS A BIRDのヴァンクーバー2」

ハンドメイドのスニーカーって、こんなに違うのかい。

ワタシ、1年のうち360日くらいスニーカーで過ごしているんですけど、今回紹介する「AS A BIRD」のヴァンクーバー、人生で履いてきたスニーカーの中でトップ3に入るくらい履き心地が良い。

「履きやすいね」「疲れないね」なんて次元じゃない。地面がぜんぶ雲になったのかな？ってレベル。

いわゆる「流行る・バズる」とは違う世界線のアイテムですが、こんな世界もあるのかと。

まだ知られていない情報をディグるのが大好きなシティボーイのみなさん、
散歩やコーヒー、モノづくりの背景にこだわりが強いみなさん、

大好物のお時間です。

「旅」がコンセプトのブランド「AS A BIRD/アズ ア バード」

「AS A BIRD/アズ ア バード」は、「旅」を愛するキャリア20年超えのシューズデザイナー兼設計者のオーナーが

旅先で信頼のおけるアイテムはユーザーの最も信頼をおくアイテム
＝スーツケースの中に詰めてもらえるような信頼のおけるアイテムを

というコンセプトのもと、2023年にローンチしたハンドメイドブランド。

わかりやすく言ってしまうと、『スーツケースに入れて旅に持っていくようなアイテムは、めっちゃ信頼している一軍だよね』ってコンセプト。まさにその通り。痺れる。

スニーカーの他、革靴やブーツ、レザー小物、アパレルなど「旅」をコンセプトにさまざまなアイテムが展開されており、すべてのプロダクトに「ヴァンクーバー」や「ストックホルム」といった都市の名前が冠されています。

大量生産できるブランドと違い広告をほとんど出していないため情報がかなり少なく、直営店舗も週末しか開いていないので、現在は本当に知る人ぞ知るといったブランド。

とはいえ、
極端に情報が少ないにも関わらず、BRUTUSの「GOOD THINGS 365」に選出されています。

そう、品質は折り紙付き。
いわゆる “玄人好み” の逸品なんです。

フラッグシップモデル「Vancouver2 (ヴァンクーバー2)」レビュー

さっそく、至高のハンドメイドスニーカー「ヴァンクーバー2」を見ていきましょう。

概要

「ヴァンクーバー2」はAS A BIRDのフラッグシップモデル。
コンセプトは「究極のトラベルスニーカー」

ラスト開発からパターン設計まですべてオーナーが行い、「日中は街中の散策、夜はレストラン」のような旅先に一足持っていけばカジュアルにもフォーマルにも全てのシーンに対応できるようデザインされています。

都会と自然が隣接しているバンクーバーという街を通して、1足あれば都会でも海でも山でも、どんなシチュエーションにも対応できる、そんなシューズがあったらと思った

トラベルジャーナルシリーズ「デザインソース」より引用

また名前に “2” とナンバリングされている通り、ヴァンクーバーはすでに二代目。先代とは履き口(トップライン)のパターンとライニング素材が異なり、見た目はほとんど変わらずにフィット感と履き心地のアップデートを施されたモデルがヴァンクーバー “2”となっています。

カラーバリエーション

記事執筆時点でのカラーバリエーションは計5色。
名前に「プレミアム」と付くほうがカーフレザー、「ライト」と付くほうがカーフスエード&メッシュ素材になっています。

個人的にブラックとブラウンでかなり迷いました。が、ヴァンクーバーは「一足あればカジュアルにもフォーマルにも対応できる」というコンセプトなので、セットアップにも合わせられるよう今回はブラックをチョイス。

好みの系統がノームコア寄りなら、ブラックはめちゃくちゃ刺さると思います。

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外観

ブラック一色なので細部が少し見づらいですが、全体の外観を。

フォルムはNIKEのエアマックス1やエアマックス90が近いかも↓

後述しますが、フィット感は圧倒的にヴァンクーバーに軍配があがります。よくよく見ると実はミッドソールもかなり肉厚でゴツい。

ヴァンクーバー唯一の装飾が、外側に小さくあしらわれたターコイズ。
古くはシルクロードを旅していたキャラバンが「旅のお守り」としていたのがターコイズだったそうです。

インソールは分厚く、クッション性が高いものを採用。取り外し可能なのでケアやメンテンスもOK。

アウトソールはみんな大好き「ビブラムソール」
都会のアスファルトから、ちょっとしたオフロードの路面まで一足でいけちゃいます。「すべてのシーンで対応可能」の謳い文句は伊達じゃない。

しかも、なんと靴底を丸ごと交換できる「オールソール修理」にも対応。嘘でしょ。ヴァンクーバーはスニーカーで、グッドイヤーじゃないんだぜ。

こういったアフターケアもAS A BIRDの強み。
日本製ということもあって、これでもかと信頼感が盛られています。

気になる点

欠点というほどではないけど、ちょっとだけ気になるのがユーズド・エイジング加工がまったくないということ。

これは完全に個人的な好みですが、レザーアッパーって、シワが出てくると「味」として見た目・雰囲気が良くなる反面、新品時のピッカピカのスムースレザーはやっぱりちょっと恥ずかしい。

ヴァンクーバーに限った話ではなく、「おろしたての靴ってちょっと恥ずかしいよね」ってことなんですけど、多少でも加工されたシリーズがあると嬉しいなって。

……ん？これは「気になる点」になるのかな？

サイズ感・フィット感

AS A BIRD・ヴァンクーバーで選んだサイズは28cm。

横幅(ウィズ)は標準的、甲も高くつくられているので圧迫感はまったくありません。いわゆる “一般的な日本人の足” に馴染むよう設計されていて、デザインパターンに加え革の柔らかさとも相まってフィット感は本気で抜群。

甲の部分はしっかり包まれていますが、指周りは余裕があるため長時間歩いていても不快感や窮屈感はなく、靴内環境は快適。

冗談抜きで、たぶん変態(褒め言葉)だと思う。

また、サイズ選びについて。
ワタシの本来のジャストサイズは27.5cm、スニーカーはややデカ履きのサイズ感が好みなので、普段からブランド問わずよく28cm以上を選んでいるのですが、ヴァンクーバーも28cmでイメージ通りのサイズ感。

他社のスニーカーと比較しても、いつものサイズ感で問題ないと思います。

履き心地

「旅」をコンセプトにした究極のトラベルスニーカーというだけあり、履き心地(フィット感)は、

完全に別格。別次元。

地球人とサイヤ人くらい戦闘力が違う。ハンドメイドだから出せる抜群のフィット感はまだ馴染んでいない新品の状態でもわかるほどで、たぶん既製品と比べること自体ナンセンスなんだと思います。

断言できるのは、履き心地に関して「うわ、騙された」ってことは絶対にない。ということ。

一歩一歩が本当に雲の上を歩いているみたい。

“彼” ならこういうはず、「飛ぶぞ」

画像では「見た目」だけしか届けられないのがツラい……。WEB5.0くらいになったらこの履き心地までシェアできるのかしら。

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店舗情報

最後は店舗情報です。
AS A BIRDは清澄白河に直営店を構えています。駅から徒歩3分ほど。遊びに行ける方はぜひ。

注意点として、直営店は基本週末(金土日)のみの営業なので、伺う際はAS A BIRD公式Instagramの「毎月の営業日カレンダー」を要チェック。
※2025年1月時点

遠くて直営店に行けない方、試着こそできませんが、オンライン限定で10％オフとなっているので、逆にチャンス。ぜひ活用を。
約40,000円の10%オフ(約4,000円オフ)なので結構大きいです。

→AS A BIRD公式オンライン 

まとめ┃外出がすべて旅になる。AS A BIRD・ヴァンクーバー

AS A BIRDのハンドメイドスニーカー「ヴァンクーバー2」のご紹介・レビューでした。

こうやってブログで紹介しておいてなんですが、AS A BIRDに関しては「流行ってくれ！」という思いと「いや流行らないでくれ！」というアンビバレントな思いが交差する複雑な心境。

「一部の人だけが知っているブランド」のままでも、正直ありっちゃあり。でもやっぱり知っても欲しい。

履き心地は紹介した通りなんですが、それと同じくらいコンセプトが良くて。旅先に持っていきたいというより、履いてるだけで本屋でもカフェでも、なんならコンビニですら、すべてが「旅」になる感じがすごく良い。

今年はファッションに限らず、もっとこういうアイテム探していきたいなぁ。

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