基本のシルエットを知っていれば、
洋服を買うときもコーディネイトを考えるときも失敗せずにちゃんとまとまるよって話でしたが、
今回はファッションアイテムの話。
世の中には数え切れないブランドとアイテムがありますが、
シンプルに考えると、コーディネイトは4種類の組み合わせになっています。
「言われてみればそうだね」って話なんですが、
大枠の「ファッションアイテム4種類」をご紹介します。
一緒に種類別で流行り廃りのない定番のアイテムも記載しているので、
よかったら参考にしてください。
アイテムの種類は4種類しかない
改めて…
ファッション雑誌やWEBサイトではよく
「〇〇アイテムを揃えよう!」なんて書いてありますよね。
でも、あまりにも多すぎてよくわからず混乱してしまうことがあったと思います。
今だにワタシも「わかりづらいなぁ」とか「ギリギリ不親切!」って思うことがあります。
ただ、雑誌などに書かれているほとんどが細かいジャンルの話であって、
ファッションアイテムは大きく分けると4種類しかありません。
上から順に、
①アウター ☞ 一番上 (外) に着るアイテム
②インナー ☞ アウターの中に着るアイテム
③ボトムス ☞ パンツのこと
④シューズ ☞ 靴のこと
この4つが基本的なアイテムの種類です。
言われてみると超シンプルですよね。
ファッション、というかコーディネイトの基本はこの4種類で構成されています。
細かく言えば帽子やマフラー、メガネなどの装飾系も種類としてはあるのですが、
基本は上記の4種類。プラスアルファの装飾品は基本が揃ってからでいいと思います。
補足
季節やコーディネイトによって呼び方が変わるものがあります。
その代表的な名詞が『トップス』
トップスとは、上半身に着るアイテムの総称です。
特に、シャツやカーディガンなど、インナーにもアウター (ライトアウターなんて言ったりもします) にもなるアイテムはケースバイケースで呼び方が違うので「トップス」で一括りに呼ばれる事が多い。
そんな時はアウターとインナー、どちらで使用しているのかを見ればイメージしやすくなるはずです。
4種類の定番アイテム
4種類のアイテムそれぞれ、
まずはスタンダード・定番アイテムを揃える事からはじめるといいと思います。
スタンダードアイテムが揃っていれば、
これから先に買う洋服のチョイスやコーディネイトの幅も広がっていきます。
なぜスタンダードアイテムから揃えるのか。
それは「鉄板」「王道」と呼ばれるくらい汎用性があるから。
流行り廃りがないので、いつまで経ってもダサくならない。
時代遅れ知らずの永年使える万能アイテムです。
アウター編
■ニットカーディガン
流行り廃りのない王道。
アウターだと本当はこれだけオススメしたいくらいです。
化繊系のアウターは毎年流行が違うので、追っていたらきりがありません。
ニットのカーディガンは例えその年に流行しても永年着れるド定番なアイテム。
印象としては、大人っぽく、とても落ち着いた雰囲気になります。
しかも下手なアウターよりよっぽど暖かい。
注意点としては、厚手のニットを選ぶ事!
ちなみにワタシのオススメはINVERALLAN(インバーアラン)というスコットランドのニット。
世界最高峰のニットで、「ニット界のロールスロイス」とも呼ばれています。
これを買ってしまったが故に、ワタシはもう何年も他にアウターを買っていないくらい。
(インバーアラン)INVERALLAN ショールカラー カーディガン
ワタシが持っているのは上のショールカラーの方。
今はAmazonでも買えるんですね…。
■チェスターコート
こちらも王道のコート。
Pコートやダッフルコートは、場合によって幼い印象になってしまう事がありますが、チェスターなら安心。
フォーマル寄りなので大人っぽくキレイめな雰囲気になります。
固い印象があるかもしれませんが、インナーにカジュアルなアイテムを着てしまえばそれだけでカジュアルダウンする事もできるので、コートを選びで悩んだらチェスターコートがオススメです!
■ジャケット
一着は持っていると助かるのがジャケット。
キレイめにドレスアップする事も、ラフにカジュアルダウンする事も可能な万能アイテム。
清潔感のある落ち着いた雰囲気のアイテムですが生地の素材によっても印象がだいぶ変わります。
そのため、私服として選ぶ際の注意点が一つ。
「光沢があまりないものを選ぶ」という事を意識してください。
あまりにシャキっとしたジャケットを選ぶとフォーマル感やドレス感が強くなってしまうので使いづらいと思います。
最初は光沢のない素材を選ぶ方がベター。
ライトアウター編
■白シャツ
絶対的な定番。
おそらく最初にオススメされる事が一番多いアイテムがこの白シャツだと思います。
この白シャツの強みはなんと言っても清潔感!そして何にでも、誰にでも合う事です。
とりあえずで着てもハズす事のない救世主。
そんな白シャツの注意点は3つ。
・着丈に注意
基本的に、ベルトが隠れる程度の長さにしましょう。フォーマルで着るYシャツとは別物です!タックイン (お腹しまう事) する場合は長くてもOK。
・素材に注意
ジャケットと同じく、シャキっとした素材だとフォーマル感が強くなります。なので、柔らかいコットンなどがオススメです。
・汚れに注意
黄ばみや汚れなどが超目立ちます。清潔感がなくなってしまうので汚れには注意が必要です。
■シャンブレーシャツ
聞きなれない単語かもしれませんが「シャンブレー」とは生地の事。
一般的に青系が多いのでパッと見がデニムシャツにも似ています。が、別物です。
おすすめは何と言ってもブルックスブラザーズ。
シャンブレーシャツの魅力は柔らかく着心地が良い!そして何より、上品な雰囲気がある事です。
白シャツと同じようにコーディネイトの幅が広がるので一着は持っておきたいアイテム。
■ニットセーター
夏以外は重宝します。シャツと合わせて襟を出しても、一枚で着ても様になるオシャレなアイテム。
シンプルなのでアウターのカーディガン同様、落ち着いた大人っぽい印象になります。
ニットは編み方で表情が変わるのも特徴で、
オススメはケーブルニットなどのローゲージニット。
ローゲージとは凹凸がはっきりとわかるざっくりとしたニットです。季節や気分に合わせて色違いを持っていてもいいですね!
ニットを選ぶ際に注意したいポイントが「ちょっと高いものを選ぶ」という事。
質ももちろんなのですが、安物はチクチクすることが多いんです。着ていて不快感が…
全部が全部安かろう悪かろうではないですが、あまり安いものを選ばないほうが吉。
インナー編
■無地Tシャツ
インナーの神様とも言える存在。
何着持っていても困る事はありません。気に入ったTシャツと出会えたら何着でも揃えておきたいですね。
ちなみにオススメの色は白とネイビー
夏場など一枚でも着れます。
■ 参考:HanesのBEEFFY (ヘインズ・ビーフィー) は最高の白T!
グレーや淡い色は汗染みが目立つので、一枚で着る場合は個人的にあまりオススメしません。
首回りの形が何種類かあり、代表的なものはクルーネック・Uネック・Vネック。
形は好みですが深すぎるのは注意!
チャラいorだらしない印象になりやすいです。
また、一枚で着る場合は厚手のものを選んだ方が良い。
生地がヨレにくく常に清潔感を保てます。
最近は数枚がパックになっているものもあって、
PRADA (プラダ) を筆頭にハイブランドからも出ています。
個人的にオススメしたいのがMaison Margiela (メゾン マルジェラ) のパックT。
高いですけど値段相応のかっこいいTシャツです。
ただ…すぐに売り切れてしまうのが厄介。
オンラインショップのARK nets (アークネッツ)さんは比較的在庫が揃っています。
マルジェラ以外もラインナップが多いので、ワタシはよく利用しています。
ボトムス (パンツ) 編
■細身のリジッドデニム
リジッドとはざっくり言うとウォッシュ (水洗い) 加工がされていないデニム。
そのため色が濃く、糊が付いているので生地自体固い事が特徴で、カジュアルもキレイめもどちらでも対応できるすごいヤツ。
一般的なウォッシュ加工済みのデニムと違い、カジュアル過ぎないキレイでスマートな印象になります。
ジャケットと合わせる際も固すぎない印象のコーディネイトが出来るので一本は持っておきたいですね。
色はインディゴ・ブラック共にオススメ。
ちなみに「デニムを育てる」とはこのリジッドからスタートする事で、経年変化していくにつれ愛着も湧いてきます。
少しだけお高いですが、
ACNE (アクネ) のデニムは個人的にオススメです。
■黒のチノパンorスラックス
リジッドデニムよりもう少しカチッとしたキレイめな印象のアイテム。
デニムと同じようにどんな服装でも合わせやすく、
よりカッチリとした真面目な雰囲気が出るのでデニムしか持っていないようであれば欲しい一本です。
注意点として、
太めではなく細めを選びましょう。
太いと野暮ったい、またはおじさんぽい印象になってしまうので最初は細めをチョイス。
よりスタイルをキレイに見せるために色は黒などの濃い色がオススメです。
ベージュ色は鉄板ですけど最初に買うなら個人的にはオススメしません。なぜならベージュ色は靴を選ぶから!
シューズ編
■黒のブーツ
何と言っても合わせやすいのが黒のブーツです。
先が尖っていたり、妙にテカテカしているものはオススメしませんが、黒のブーツ一足で夏以外の足元は安心!
パンツの裾を入れるブーツインをするだけでも普段と印象が変わるので同じコーディネイトでも2パターン楽しめます。
ブーツと言っても種類が多く、
何を選べばいいかわからない場合のオススメはドクターマーチン!
老若男女履ける懐の深いブーツです。
ボトムスでも黒をオススメしたように、下半身を黒に統一されることで足を長く見せる効果があります。
写真のように全身黒で統一すると縦ラインが強調されて細長く見えますよね!
■革の短靴
流行り廃りのない定番の短靴。
カチっとしたキレイめのコーディネイトはもちろん、カジュアルな服装に合わせてドレスアップもできます。
どんなコーディネイトにも合わせやすく、ワンポイントしっかりキマる。
365日履けるスタンダードアイテムなので絶対に一足は持っておきたい。
スウェード素材も捨てがたいですが、季節が限られてしまうので最初は普通のレザーを選びましょう。
オススメはRED WINGのポストマンシリーズ。
ガラスレザーなので汚れが付きにくく、雨の日でも履けます。
一時は生産が止まってとんでもないプレミア価格になってしまいましたが現在は復活したので購入可能!
■スニーカー
一足は持っているであろうスニーカー。
ニューバランスであったりコンバースであったり、スニーカーはトレンドで左右されがちですね。
カジュアルはもちろん、キレイめのコーディネイトにスニーカーを合わせてカジュアルダウンする事もできます。
これは完全に好みなので、気に入ったものを選ぶのが一番!
でもやっぱり黒かネイビーは持っていたほうがいいと思います。
ワタシがオススメなのはVANSのERA。スタンダードアイテムなのですごく合わせやすい。
ファッションアイテムのまとめ
今回は
ファッションアイテム4種類と種類別の揃えておきたい定番アイテムのご紹介でした。
流行り廃りがないアイテムなので、これから洋服を揃えていく際はぜひ定番品を優先して選んでみてください。
ある程度モノが揃ってくると、定番アイテムとデザイン性のあるアイテムを織り交ぜたコーディネイトもどんどん様になってきますよ!
次のページはおすすめブランドの話。
ちょっと先取りですが、
安すぎるブランドや、訳のわからないブランドは紹介してません!
せっかくお金を払って買うのならしっかりしたブランドの方が絶対いいですもん。
定番アイテムの余談話ですけど、
最近のLevi’s (リーバイス) シルバータブってめちゃくちゃかっこいいですね。