カメラのストラップが脱着可能になるだけで、ここまで便利になるものかと。
一眼レフでも、ミラーレスでも、コンデジでも、
カメラを持ってる人全員にオススメしたいくらいもの凄く便利なアイテム
ピークデザイン (peak design) のアンカーリンクス。
これ、知らないと損なんじゃないかってくらいマジで便利です。
カメラ本体やレンズ、三脚といった華のある大物を買うとニヤニヤできますが、
この小さなアクセサリーは便利すぎて逆に真顔になるんじゃないでしょうか。
ピークデザイン自体がかなり有名なので今更感もありますが、
もし、まだ知らないようでしたら本当にオススメです。
初心者とかベテランとか関係なしで、誰でも幸せになれると思います。
ピークデザイン (peak design) とは
アメリカのカメラウェアブランド「ピークデザイン (peak design)」
もうかなり有名なブランドなので、
どこかで一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。
ブランドの始まりはクラウドファンディング。
キックスターター (Kickstarter) で資金調達に成功し、「こういうのが欲しかった!」というユーザーのニーズをバッチリ掴んだ画期的なプロダクト製品で一気に有名になったブランドです。
代表的なプロダクト
ピークデザインの製品で特に有名・代表的なものをちょろっとさらっと紹介します。
カメラ (またはレンズ) を
リュックのショルダーやベルトに取り付けることができる「キャプチャー (Capture)」
めちゃくちゃ使い勝手のいいカメラバッグ「エブリデイバックパック」
そして、今回紹介するストラップを脱着するアンカーシステム「AL-3」
細かく見ていくとオプション的なものも含め、もっとたくさん製品があります。
その中でもよく話題に出てくる代表的な製品が上記の3つ。
キャプチャーやバッグも今すぐ欲しいくらい。
購入したらこちらもレビューしたいと思います。
アンカーリンクス「AL-3」
このアンカーリンクス、そもそもどういったものかというと
カメラストラップをワンタッチで着脱できるアクセサリーです。
「AL-3」は型番で、2018年3月時点では最新のタイプ。
もう少し下で使い方をご紹介しますが、
まずはどんなものかを見てみてください。
この小さいアクセサリーがアンカーリンクス。
正確には、
カメラ本体につける「丸くて紐がついているものがアンカー」で、
ストラップ側につける「四角いパーツ」とセットでアンカーリンクス。
この二つがセットになっているアンカーリンクスが「AL-3」となっています。
アンカー単体 (4つ入り) だけでも販売していて、そちらはアンカーの型番「AN-3」。
強度 (耐久性) は90kg
アンカーリンクスをカメラ本体とストラップの間に入れることで、
ワンタッチでストラップを着脱することができるようになるのですが、
これを見たとき、誰でも最初に気になるのが
「紐でカメラを支えるって、大丈夫なの?」
絶対気になりますよね。
ガラケー時代の携帯ストラップや、キーホルダーなんかでも見慣れているので、
ほとんどの人がその見た目から強度が気になると思います。
安心してください。見慣れている紐とはわけが違います。
このアンカーの紐、
一つで90kgの耐荷重があります。
素材がDyneema (ダイニーマ) という超高分子量ポリエチレンでできていて、
さらに組紐となっているので強度は抜群。
ちなみにDyneemaはスーパーエンジニアリングプラスチックの一つで、
ノースフェイスなどのアウトドアウェアにもよく使われていますが、 ブルドーザーのブレードや、スノーモービルのギアレールなどにも使われるガチな素材。
…らしいですよ、Wikipedia調べですけど。
もし90kgの負荷がかかった場合、おそらくカメラ側のほうが先にダメになると思います。
また、万が一磨耗によって紐が弱ってきても、
「交換サイン」として紐の色が変わるようになっているので、突然ブチっと切れることはありません。
AL-3のアンカー (AN-3) は色が黒から赤に変わります。
旧モデル「AL-2」との違い
アンカーリンクスはバージョンアップしていて、
一つ前の旧モデルは「AL-2」
旧モデル「AL-2」と最新の「AL-3」では少しだけ違いがあります。
ただ、旧モデルと互換性があるので、すでにAL-2を持っている人でも問題なく使えます。
■ 「AL-3」では紐が細くなった
「AL-3」ではアンカーの紐が細くなりました。
紐が太いとカメラ側のストラップ取り付け穴に入らないケースがあったようで、
細くすることでこの問題を改善しています。
でも、細くなっても紐の強度は90kg。
すごい。
■ アンカー紐の交換サインが変更
紐の強度は変わっていませんが、
磨耗した際の交換サインが変更になり、
AL-2:黒→黄→赤
AL-3:黒→赤
と、黄色がなくなりました。
ただ、念のためもう一回、
強度は変わってないですよ!
黄色がなくなったからといって弱くなったわけではないので安心してください。
というか、個人的には黄色がなくなって良かったなって思ってます。
黄色になったとき、どっちつかずな気持ちになっちゃいそうで。
すぐに赤が出てくれたほうが「あ、交換ね」ってすぐ行動できるじゃないですか。
■ 脱着がよりスムーズな形状に
ストラップ側につける四角いパーツが旧モデルより若干薄くなり、
アンカーの丸いパーツが横から見ると斜めにカットした仕様となったことで
脱着がよりスムーズになったそうです。
旧モデルから使っていないと進化した実感はないですけど、
良くなったなら、ね。嬉しいですよ。
好きなカメラストラップで使える
今使っているストラップ、これから使いたいストラップ、
どんなストラップでも使えるのがAL-3最大のメリット。
一眼やミラーレスだと、肩から下げるネックストラップかもしれませんし、
コンデジのように小さいカメラはハンドストラップかもしれません。
種類に関わらず、どんなストラップにも装着することができるのは
ホント便利です。
カメラ本体にアンカーさえつけておけば、
一本のストラップで複数のカメラを運用するってことも可能なわけです。
カメラごとにストラップをつけなくていいのでだいぶスッキリしますね。
また、ピークデザインからは何種類かオリジナルのストラップも出ていて、
これがまた好評でかなり便利。
オリジナルのストラップには最初からアンカーリンクスがついているので、
最初からこちらを選ぶって手もアリ。
使い方
「使い方」といっても、超シンプル。
見やすいようにストラップに取り付ける前の状態でお見せします。
ワンタッチ、一瞬でストラップを脱着
ね。
説明する必要がないくらい簡単。押し込むだけで装着できます。
アンカーがはまると、ちゃんと「カチッ」と音がするので気持ちいい。
ストラップ (アンカー) を外すときはそのまま逆の手順。
レビュー / 便利なシチュエーション
室内撮影時
室内、特に自宅で撮影するとき、ストラップは首にかけず
そのままぶら下げて使っていたのですが、
まぁまぁ邪魔だったんですよね。
アンカーリンクスを使うまでは特に気になっていなかったんですけど、
着脱ができるようになると本当に便利だなって感じます。
ストラップが不要に写りこむこともないですし、
カメラをテーブルなどに無造作に置いても、ストラップに引っかかって「床にガシャン」て心配もなくなりました。
小さいお子さんがいたり、ペットを飼っている人はかなりメリットかも。
三脚利用時
室内利用と少し近い感じです。
三脚を使うときはストラップをぶら下げていたので、
これまた邪魔だったのですが、取り外しておくことで余計なストレスがなくなりました。
というのも、
外で撮影する際、「風でストラップが煽られて写真がブレる」って心配がない。
長時間露光やインターバル撮影など、絶対ブレて欲しくないときの
小さなストレスがなくなったのは精神衛生上かなり助かります。
ストラップ一本で運用
上でチラッと書きましたが、
サブ機などでカメラを複数使っている人はだいぶスッキリすると思います。
カメラごとにストラップをつける必要がなくなるので、
気に入ったストラップ一本だけで運用ができます。
また、
「普段はつけないけど今回はハンドストラップを使いたい」みたいなニッチな場面でも大活躍。
ワンタッチでストラップ交換ができるので、
交換の度にほどいて、結んで、という面倒な手間が省けるのも嬉しい。
収納時
カメラバッグや防湿庫など、収納時ストラップが微妙に邪魔なときも便利。
空いた隙間にストラップだけ詰め込めるので、ちょっとだけ空間の自由度が増します。
まとめ
簡単にカメラストラップの着脱ができる
ピークデザイン・アンカーリンクス「AL-3」のご紹介でした。
小さいアクセサリーですが、使い始めると本当に便利です。
今まで特別気になっていなかったことでも、使ってしまうともう元には戻れないくらい。
どんなカメラを使っていても、今まで以上に小回りが効くはずなので
騙されたと思ってぜひ試してみてください!