三脚を使って縦構図で撮影する際、
安定性と利便性を兼ね備えたカメラアクセサリー「L型プレート」
縦構図に限らず、のちのち増えていくであろう機材や、主流となったアルカスイス互換システムも考えると、やっぱり着けておきたい…。
邪魔にもならず着けておくだけで何かと便利なアイテムです。
L型プレートの存在を知ってしまうと、
一度は迷うのが「どこのメーカーにしようか」問題。
汎用性のあるタイプや、機種専用タイプだけど割と低価格になっているモノ、
KIRK (カーク) やRRS (リアリーライトスタッフ) のように信頼性抜群のモノ、などなど…。
結局、やはり安心のRRSプレートにしようと決めたのですが、
調べてみると
RRSのD850用L型プレートが二種類ある…。
チラッと見た感じでは大して差がないように思ったのですが、
よくよく見てみると割と違うんです。
【L-setタイプ】と【ウルトラ ライト (UL) タイプ】の二種類で展開されているのですが、
ワタシはタイトルの通り【ウルトラ ライト】を選びました。
どちらがオススメ、正解、といったことではないので、
D850用RRSのL型プレート二種類の違いと、ウルトラ ライトを選んだ理由を紹介したいと思います。
よかったらL型プレート選びの参考にしてください。
Really Right Stuff (リアリーライトスタッフ) L型プレートの違い
L-setプレート / Modular Plates
まずは「L-set」の方から。
上の参考写真がL-setを装着した状態です。
パッと見は何の変哲も無いL型プレートですが、「L-set」という名前通り、
「Lプレート」と「ベースプレート」の二つのパーツがセットになったのが「L-set」
この二つのパーツを合体させて、「縦横使えるL型プレート」になります。
また、二つとも個別で購入することも可能なので、
ベースプレートだけで使うということももちろん可能。
ベースプレートだけだと、そもそもL型プレートとしての利用というより
アルカスイス互換の話になってしまいますが、
万が一、どちらかのパーツが破損してしまった際に
壊れた方だけ購入できるのは一つのメリットだと思います。
そうそう壊れるものではないですけども…。
そして、ここからが大きな違い。
「L-set」の特徴です。
二つのパーツを組み合わせているので、
必要に応じてパーツをスライドさせることができます。
このスライド機能のおかげで、
カメラ左側にある
・ヘッドホン
・マイク
・USB
・HDMI
の各ケーブルを逃がしてあげることができるんですね。
三脚を利用する縦構図で、ケーブルも繋げる場面なら絶対便利です。
そういった利用をするなら間違いなくL-setだと思います。
ここまでは参考画像をチラッと見た感じで納得というか、
「これは便利かも!」と思って、最初はL-setを買う気満々でした。
が!
個人的に気になる点を発見。
最初は全く気付かなかったので、ちょっと冷静に確認。
その気になる点ですが、こちらをご覧ください。
ん?
最初はこの参考画像を見ても完全にスルーしていたのですが、
よくよく考えると、
ストラップ取り付けの穴を通してる。
もう一回正面の装着画像を見ても、やっぱり通してる。
ということは、
パーツをスライドさせる時、毎回この部分を外さなきゃいけない。
そもそもまずはストラップ取り付け部分の三角環を外さなければいけないですね。
プラス、ストラップの位置も変わります。
ここをどう感じるかは人それぞれですが、
ワタシはちょっと引っかかったんですね。
ウルトラライト (UL) Lプレート / Ultralight L-Plate
こちらは「ウルトラ ライトプレート」
L-setと違い、完全一体型となっています。
一般的というのかわかりませんが、
よく見る、従来のL型プレートです。
L-setと違い、特徴という特徴はありませんが、
ストラップ部分はそのまま使えます。
上の画像では三角環は外されていますが、
実際は外さずそのまま使えます。
ウルトラライトを選んだ理由
ざっくりと両プレートの特徴的な違いを見てきましたが、
最終的にウルトラ ライトを選んだ理由は3つ。
1. スライド機能を使わない
これはカメラの使い方によって変わるので、
スライド機能がどうだこうだって話ではなく、
よくよく考えてみると、
ワタシの場合は使わないなって。
USBやHDMIポートを使うことがないので、一見魅力的なスライド機能はあってもなくてもどちらでも良かったんです。
海外のレビューを見ても
「ケーブルを使わないからスライド機能は必要ないね」とか、
「L-setは返品してウルトラ ライトを買いました」とか、
必要性がある人以外はウルトラ ライトにしている印象があったので、
多分ワタシの場合もこちらでいいだろうと。
それと、完全に個人的な好みですが、ストラップ取り付けの部分。
ワタシはピークデザインのアンカーリンクを
L型プレートの下部と、カメラ本体に着けようと思っていたので、
両方ともプレート側につける事になるL-setは、なんとなく嫌だなって。
ホント、なんとなくです。
おすすめ:ホント便利。ピークデザインのアンカーリンクス「AL-3」でいつものストラップが着脱可能に。
2. 軽い
L-setの重さが139g
ウルトラライトの重さは72g
その差は67gなので、約倍の違いがあります。
実際この67gで何か変わるのかと言われれば、多分変わらない。
下手したら知らない間に交換されてても気付かないかもしれません。
けど、三脚の耐荷重を考えるとちょっとでも軽い方がいいかなって。
手持ちで移動するときも、「ウルトラ ライトだったらもっと軽いのにな」なんて頭をよぎっちゃったら…ね…。
スライド機能を使わないことが大前提ですが、
使わない機能で重くなるよりも、必要な分だけの軽さがいい。
ほとんど自己暗示ですが、やっぱり機材は「軽い=正義」なところがあると思います。
3. 安い
これ。価格に関しては結構決め手になりました。
L-setは正規代理店の銀一株式会社さんで約 ¥33,000。
ホームページ上では、ウルトラライトの取り扱いはありません。
※この記事を執筆時点での情報です。
※CP+2018で銀一のスタッフさんに伺ったところ、連絡を入れれば取り寄せていただけるそうです。
【ウルトラライトプレート】銀一カタログ価格:¥24,000 (税抜き)
対して、ウルトラライトは海外から個人輸入することになるのですが、
送料など込み込みで ¥17,000 です。
※この記事を執筆時点での情報、且つワタシが購入した総額です。
これまた約倍です、倍。
重さと同じように、使わないスライド機能に ¥16,000を追加するのもアレだったので、
この金額の違いは結構大きかったです。
購入は「B&H」で個人輸入
さっそくウルトラ ライトを購入しようと思ったのですが、
前述の通り、銀一さんではまだ取り扱っていないので、海外から個人輸入することになります。
海外でRRSの製品を取り扱っているのが、
■ 本家RRSのオンラインショップ:Really Right Stuff
■ 最も有名な通販サイト:B&H
この二つ。
探せばもっとあるかもしれませんが、
本家RRSとB&Hであれば日本にも発送OK、購入方法も簡単・安心で有名です。
タイミングによると思いますが、
たまたまRRSのオンラインでは在庫なしの状態がずっと続いていたので
今回はB&Hの方で購入。
ちなみにL-setも個人輸入の方が安いです。
個人輸入、超簡単だった。
「個人輸入って難しそう…」
って思ってました。
というか今でもまだ思ってます。
ただ、B&Hでの個人輸入においては超簡単でした。
Amazonのような、いつも使っている通販と全く同じ流れで、
違うのはサイトが英語ってところだけ。
個人輸入なんかしたことがない & 別に英語は得意じゃないワタシですが、
一度もつまずくことなく購入できたので、Amazonを使えるレベルなら全く問題ないと思います。
いや、本当に。
英語に関してもGoogle翻訳で十分。
ホントありがたい世の中です。
ざっくりとですが、購入までの流れは
1 商品を選ぶ
2 カートに入れる
3 送り先を日本にする
4 アカウントを作る (作らなくても買えます)
5 配送先住所を入力
6 発送方法の選択 (料金が高いほど早く届きます)
7 支払い方法の選択
となっています。
いつもと違うのは3番の「送り先を日本にする」という項目が増えるくらいです。
また、アカウントは作らなくても購入できます。
作っておくと次回購入時に住所やメールアドレスなどを改めて入力しなくてもいいので、作っておいたほうが後々便利かもしれません。
ただ、
人によっては一つだけ困るポイントがあります。
それが7番の「支払い方法」です。
【支払い方法】VISA・マスターのクレジットカードが必須!
「サイトに書かれていることがわからない」とかそういった話ではなく、
クレジットカードは、VISAかマスターカードが必須なんです。
JCBカードが使えないんですよ。
VISAかマスターを持っている人であれば問題ないのですが、
ワタシ、持ってなかったんです…。
PayPalでも支払いすることができるので、PayPal決済って手もあるのですが
使い分けしていたり、そもそもPayPalの登録をしていないとちょっと面倒かもしれません。
参ったなぁ…ってことで、
とにかく、出来るだけお得なVISAを探しました。
VISAやマスターを持っていない人は、この機会に作っておくといいかもしれないですね。
ワタシはあんまりカードをいっぱい持ちたくないので、「B&H専用カード」として使おうと思っています。
B&H用のおすすめVISAカード
ここは完全に余談です。
VISAカードを持ってない!困った!
ってワタシと同じような人がいましたら、良かったら参考にしてください。
カードを作るなら「B&H専用のカード」にしようと思ったので、
正直どれでも良かったんですけど、
せっかくなら、よく使うポイントが貯まる方がお得だなと。
「VISA おすすめ」とかで検索すると色んなカードが出てくるのですが、
深掘りして調べてみると、別に全然おすすめじゃないぞって事がよくありました。
そういうのをあまり気にしない人ならいいのかもしれませんが、
個人的にやっぱりベターなカードを選んだ方が安心です。
本当に誰でも知っているようなカードですが、
安心安全のベターなVISAカードをご紹介します。
■ 楽天カード
もう定番中の定番。
大体いつもキャンペーンをやっているので、なんだかんだお得。
ワタシはAmazonと同じくらい楽天も利用するので、
楽天ポイントが貯まると地味に助かります。
VISA・マスターカード・JCBから選べるので、
B&Hで利用する場合はVISAかマスターカードを選択してくださいね!
同じく定番、
CMでもお馴染みの「三井住友VISAカード」の「エブリプラス」
安心すぎるブランドなので、すでに楽天カードを持っている人はこっちがオススメ。
というか、
カメラ関係での買い物ならこっちを使っている人が多いんじゃないかなと思います。
永年年会費無料で、ポイントはずっと3倍。
そのポイントをヨドバシのゴールドポイントに交換できる (楽天ポイントにも交換可) という
カメラ・ガジェット好きのためのカード…だと思っています。
はい、結局この二つ。
何か他にポイントを貯めているものがあれば、そのポイントが貯まるカードもありだと思います。
カメラ系の機材はそこそこお値段することが多いので、ポイントはないよりあった方がいいですよね。
クレジットカードの申し込み自体に抵抗があったり、
あまりカードを持ちたくない人や、専用のカードとして運用したい人であれば
定番のカードがおすすめだと個人的には思います。
まとめ
D850用のRRS・L型プレート二種類の違いと、
ウルトラ ライトを選んだ理由のご紹介でした。
どちらを選んでも失敗ということはまずないはず。
優先したいポイントがあれば、それを基準に選ぶといいと思います。
「とりあえずL型プレートを使いたい!」ということであればウルトラ ライトがいいかも。
軽くて安いですからね。
ちなみに、クランプはSUNWAYFOTOの「DDC-60i」を使っています。
問題なくガッチガチです。
いつか雲台・クランプもRRSに変えたい…