せっかく洋服を買うなら、後悔しない商品を選びたいものです。
そんなとき、薬にも毒にもなるのがショップ店頭のスタッフ。
洋服選びで「覚えておきたい10の基本」
という記事で少し触れましたが、
店頭のスタッフは使えるなら使った方が絶対に良い。これは断言できます。
しかし、
一般的にアパレルショップのスタッフというのは「うざい」って認識されている事が多いですよね。
突然話しかけてくるし、聞いてもいない商品をオススメしてきたり。
元スタッフとしては”話しかける理由”も、もちろんあるのですが、正直お客さんからしたらそんな事はどうでもいいわけで…。
また、ブランドの教育方針やランクによっても接客方法は結構違ってくるんです。
極端な例ですが、小さめなセレクトショップと、ラグジュアリーと呼ばれるハイラインショップでは当然接客方法が違います。
そこで、今回はどんなショップでも汎用的に使える
「誰でも店員の良し悪しを見抜くコトができる効果的な質問」をご紹介したいと思います。
スタッフをしていた経験上、この質問に答えられない人はあまり信用できません。
接客もザルですし、自分の売り上げの事しか考えていない可能性が高い。
「良し悪し」と謳ってますが、ある意味「自分との相性」とも言えるかも。
短い記事ですが、よければ是非ご活用ください。
結論から言うと”他社ブランド”をオススメできるかどうか
自分のブランド以外、他社ブランドをオススメできるかどうかが鍵になります。
経験から言って、質問に答えられる店員はしっかり自分の意見 (センス) があり、知識もあります。
下に詳しく書きますが、
“答えられれば良い”というものではなく、”その理由があるのか”が重要。
一言に「他社ブランドのオススメ」といっても、いろいろな質問があるので、
例を挙げてみたいと思います。
■このブランドとコーディネートしやすいブランドは?
ブランド毎に個性がありますが、コーディネートしやすい、または相性がいいブランドというものが存在します。
全身同一ブランドであればコーディネートはしやすいですけど、普通はあまりしないですからね。
他社ブランドの誹謗中傷をする店員は論外ですが、
「コーディネートについて他社ブランドのアドバイスをしてはいけない」という規約はほとんどどのブランドも存在しません。
モラル的に他社ブランドばかりオススメするのはどうかと思いますが、「どこがあわせやすい?」という質問に答えられる店員は良い店員の可能性が高い。
ファッションの情報や知識をしっかり持っていないと答えられないですからね。
「自分だったら〇〇とよく合わせますね」などアドバイスをくれる店員であれば話を聞く価値があります。
■このアイテムと合わせやすいブランドは?
上記と同じ感覚で、アイテム別にオススメのブランドを紹介してくれる店員はしっかり知識があります。
「ボタンダウンシャツと合いますよ」とか合わせやすいアイテムのアドバイスはしてくれても、ブランドまでアドバイスするのはちゃんと情報と知識がないと至難だからです。
それも着るものに限らず、小物まで網羅したアドバイスをしてくれる店員はアタリだと思って大丈夫。
例えばデニム一つ取っても、アメリカのデニム (RRLやLevi’sなど) はトレンドと比べ太めのシルエットが多いので、同じアメリカの靴 (Aldenなど) との相性が良く、しっくりきます。だったり。例えばですけどね。
“良い店員”というとザックリしちゃうのですが、
「この服にはこれが合うな」と常に自分ごとの様に考えて、自分の意見を持っている店員はやっぱりいい店員の可能性が高いです。
逆に言えば、何も考えていない、売ることしか考えていない店員は絶対に答えられないという事です。
■重要なのは “理由”と”内容”
上記二つの質問に、“答えられれば良い”というものではないですね。
こちらが知らない事をいいことに適当に答える人がいるかもしれません。
しかし、こちらがいくら知らないと言っても店員の態度や雰囲気で適当に答えているかどうかは結構バレちゃうものです。
なので、“答えられるかどうか”ではなく、”理由・内容”の方が重要。
もしかしたら「今期はシンプルなデザインなので、実はユニクロと合わせてもキマっちゃうんですよ」という理由でユニクロをオススメしてくれるかもしれませんし、
「デザイナー同士の仲も良くて、サイズ感が近いんですよ」なんて豆知識を教えてくれる人もいたりします。
オススメされた際に「それはなぜ?」と投げかけても自分の意見として理由をしっかり言える店員は信用できます。
どんな事でもそうですが、自分の意見をちゃんと持っていて、言える人の方が信用できますよね。
■例え「ない」と言われても
仮に「コーディネートしやすいブランドはないですね」と言われても、悪い店員とは限りません。
上と同じで、その理由を聞いてみましょう。
実際、アクが強いというか、同ブランドと合わせないと明らかに合わないブランドやアイテムというモノも存在します。特にそのシーズンでひと際攻めてるアイテムはそういった事が多かったり。
やはり「ない」と思う、その心が聞きたいものです。
ワタシの場合は「その中でも”あえて”合わせるとしたらどこ?」って個人的には聞いちゃいます…。そこから話が弾めばいいかなって。
勤めているときは新人スタッフにそう言った会話がちゃんとできる様に教育をしていました。
「うちのブランドで合わせるのが一番ですね!」という返答だったら要注意です。
はっきり言って、そんなの知ってます。
むしろチグハグなコンセプトで自社ブランドが合わせにくかったらそっちの方が問題です。
■自分の好みとの相性もある
最後に、「”自分にとって”良い店員か悪い店員か」は好みの相性もあります。
これは店員として信用ができる・できないの問題ではなく、相性が合わなければどんなに他社ブランドをちゃんとオススメしてくれても参考にならないからです。
絶対に着ない、または嫌いなブランドって多かれ少なかれ持っている人はいますので、相性が合わなければ残念賞。
こればっかりはどうしようもないですね…。
ただ、聞いてみないと相性判断もできない!
まとめ
「他社ブランドをオススメできるかどうかの質問」が、良い店員・悪い店員を見抜く質問でした。
“良い店員・悪い店員”というとちょっと極端な表現になっちゃいましたが、新人さんだったり、他社をオススメしてはいけないというブランドや、店長の方針もあるにはあるので、「ショップ店員てうざいなぁ」と感じている人がいたら参考までに使ってみてください。
今まで「うざい」と思っていた人も、もしかしたらアタリの店員を見つけ価値観が180°変わるかも…!