前回、
苦手でも失敗しない。洋服選びで「「覚えておきたい10の基本」 〜前編〜
というタイトルで、
洋服を選ぶ際に失敗しないための秘訣を5つご紹介させていただきました。
今回は続きの5つをご紹介したいと思います。
ファッションにちょっとでも関心があるメンズ・レディースはぜひ参考にしてください。
今回は少しだけマインド的なところも触れてます!
買い物は一人で行く
友達と一緒だったり、パートナーとデートで行ったり、
洋服を買いに行く際のシチュエーションはまちまちですよね。
誰かと買い物に行くのは楽しくて有意義な時間。
が!
洋服選びが苦手だったり、慣れていない場合は
一人で行ったほうがいい!
というのも、いくつか理由があります。
アドバイスは適切?
センスがいい人と一緒だと安心しますし、
任せたくなったりしちゃいますが
自分と相手ではほとんどの場合、好みが違います。
どんなに格好のいいスタイルを提案されても、
好みじゃなかったら着なくなっちゃうんですよね。
また、似合う・似合わないの判断は、
かなりの確率で見慣れているか・いないかで決まるパターンが多い。
初めて挑戦するアイテムなんかは見慣れていないので、
「なんかキミには似合わない」って言われることも多かったりします。
自分自身でも「なんとなく似合わない」気がしちゃいますよね。
初めてのサングラスとか、初めてのスキニーパンツとか。
余談ですが、
お笑いの東京03では、この問題をテーマにしたコントがあります。
アドバイスは意外と当てにならない事も多いんですね。
もちろん人柄と関係してることもありますけど。
そんな時、役立ててほしいのがスタッフ。
前編でも少し触れたのですが、使えるならば使った方がいい!
毎日毎日いろんなお客さんを見ていますし、完全に第三者なので
見慣れてる・いないの先入観がありません。
しっかりしたスタッフであれば適切なアドバイスをしてくれます。
ただ、「しっかりしたスタッフなんてわからないよ」という話でもあります。
ワタシの経験上、ケースバイケースではありますが、
決断を急かさないというスタンスのスタッフはアタリの可能性が高いです。
何でもかんでも「似合ってますよ!買っちゃいましょう!」みたいなのとか、
「数が少ないので今がチャンス」みたいに急かすスタッフは、ノルマのことで頭がいっぱいの人です。
もちろん、言っていることが事実だったり、フランクな口調で距離を作らないことがアイデンティティのスタッフもいますので「絶対にハズレ」とは言えないですが。
迷っていても、急かさず、どこに引っかかっているのか理由をちゃんと聞く事のできるスタッフは信用しても大丈夫です。
もし「フタッフを使ってみようかな」と思ったなら、「一発でわかる。誰でもアパレル店員の良し悪しを見抜くコトができる “効果的な質問”」という記事も参考にしてみてください。
そして、一人で買い物をした方がいい理由の二つ目。
時間の制約がない!
一緒に買い物している相手を待ったり待たせたり、
ランチの時間や次のお店など、先の予定が決まっている場合が多いと思います。
ここで注意しておきたいことが、
吟味する時間がないと、納得できる選択にならない場合が多い。
慣れていないからこそ、じっくりと時間を掛けて選ばないと危険です。
いろいろと試着をしてみたり、上記のようにスタッフと話してみたり。
「なんとなく」で買わない
衝動買いをしちゃダメだよ!って話ではありません。
洋服は出会いなんて言われたりしますが、言い得て妙ですね。
衝動買いしたものがもう何年もお気に入りなんてことも。
しかし!
洋服を買いに行く際は、ある程度カテゴリを決めてから行ったほうがいい!
「今日はデニムを買いに行こう」とか「今日はジャケットを買おう」とか。
ノープランで出撃すると、変な出費をしやすいものです。
それは、探す本気度が違うから。
判断が鈍くなっていることが多いんですね。
気持ちが寄り道しないように、
今欲しいアイテムや気になっているアイテムをしっかりと意識して、ターゲットを決めてから買いに行った方が失敗は少なくなります。決まっているぶん、本気なので。
余談ですが、
店頭のスタッフに「何かお探しですか?」って声かけられたことがあると思います。
「ほっといて」って思うかもしれませんが、
その声かけの背景には「探しているアイテムがある場所への誘導」と「適切な案内をすること」があるんです。
…本来は、ですけど。
着回しなんて考えない
よく、洋服を買うときは
何パターンか着回しを想像できるものを買う
なんて言われますが、
「そもそも想像できないから迷うし選べないんだよ!」って人には超不親切な話だと思いませんか。
そう、最初は考えなくていいんです。
買った後に、
「これ、あのデニムパンツと合うかも!」とか「あのセーターと合わせてみたい!」とか
着回しなんて、後付けでいいんです。
そうやって想像しているうちに、徐々に経験値が上がって、必然的にセンスも上がっています。
後付けの想像からアイテムのバリエーションも増えていきます。
後々ちょっと遊び心を入れたりする発想も、着眼点も変わってくるんですね。
しかしながら、
「今はとにかく着回ししやすいものを探してるんだ!」
という場合もあると思うので、ここは端的に。
無地やストレートパンツなど、
スタンダードと言われているものは基本的になんでも合わせられます。
当たり前っちゃ当たり前の話ですが、実際これに尽きる。
スタンダードなものは、地味で日の目を浴びなくても最強の万能選手です。
スタンダードと言われるものがスタンダードである所以があるんですね。
全身スタンダードなコーディネイトの日に
「なんか、普通すぎる」と言われても、完全スルーできるハートを持ってほしい。
特に、何年か前から【ノームコア】なんて言葉も言われてますので、
肌で感じているかもしれませんね。
スタンダードは正義です。
最初こそ、高い方を選んでみる
高い方が生地がいいとか、長持ちする?
それも一理あるというか、慣れてくるとそう言った見方もしやすくなるのですが
今回ワタシが伝えたいことはちょっと違います。
高いものを買うと大事にするってことです。
買いに行くときも適当には選べなくなりますし、
購入後もせっかく高価なものを買ったんだから汚したくない。
丁寧に扱わなきゃって考えるのが普通です。
丁寧にしすぎて全然着れないのはちょっと話が変わってしまいますが、
丁寧に扱っているとその分、愛着がわきます。
少なくとも、雑には扱わないですよね。
その気持ちが本当に大切。
大事に育てていると何年経っても綺麗に、いつまでも着たいと思わせてくれます。
最初に書いた通り、質もいいので寿命も長い。
そして、いいものを着るとやっぱり気分がいい。
他人を不快にしない身嗜みは大前提ですが、いってもファッションは自己満足です。
「この服、こんなに高いんだぜ!」なんてアピールは野暮ですが、
自分だけが知っているのであれば自分だけの満足で完結できます。
嫌味にはなりません。気付かれなくて全然いいんです。むしろ気付かないでほしいくらい!
高い服を着てみると着心地も相まって緊張と陶酔で気持ちがいいもの。
この際、完全に浸りましょう。ある種の制服効果・自己催眠ですね!
いいスーツを着ると背筋が伸びるように、洋服を変えるだけで人生が変わっていくことも。
大げさではなく本当にあるんですよ、心理学でも実証されているように。
しっくり来なければ、靴を変えて再度挑戦
最後は少しだけ応用編かもしれません。
試着したし、サイズもOK!イメージ通りのシルエットだし、ちょっと奮発しちゃおうかな!
ここまでは良かったのですが、何か…全然正体がわからないけど、何か違和感が・・
完全に同じ状況ではなくても、似た状況に出くわした事があるかもしれません。
気付かないフリもできるんだけど、でも何か違和感があるんだよなって事が。
そんな時、これが答えではない可能性も全然考えられますが、
ぜひ、靴を変えてみてください。
その場で変えられない時は出直してみてもいいですし、
お店で用意があれば聞いてみてお借りするのもアリです。
革靴からスニーカーにチェンジ!ブーツから短靴にチェンジ!
みたいな感じ。
これが意外と盲点で、靴を変えるとシックリくることがあるんです。
また、靴の色を変えるのも効果的です。
黒パンツの試着をしていた際、履いていたのは白いスニーカー。
シルエットは文句ないのに、どうもシックリこない・・
そんな時、試しに黒い短靴を履いてみたところ最後のピースがハマったような感覚!という事が起きたりします。
黒いパンツに黒い靴を合わせると、腰から下の色が統一されるので足が長く見えるんですね。
それが最後の1ピース!望んでいたイメージはこれだった!
言われてみると当たり前だったり、コーディネイトでは常識だと言われている事のはずなのに、
いざ買い物をしている時、特に好みのものと出会った時は頭から離れてしまいます。
少なからず興奮状態になっているからですね。
なので、何かシックリこない時はダメ元で靴を変えてみてください!
「あ、これか!」となったら、あなたの勝ちです。
まとめ
■買い物は一人で行く (時間とアドバイスに縛られない)
■なんとなくで買わない、選ばない。
■着回しなんて考えない
■最初こそ、高い方を選んでみる
■しっくり来なければ、靴を変えて再度挑戦
前後編に分けて
失敗しない洋服選び「覚えておきたい基本の10個」をご紹介しました。
「ファッション」というものが得意でも不得意でも、
この先買い物に行くときに、少しでも役に立てればなぁと思います。
もちろん賛否両論あると思います。
手前味噌ですが、店頭でスタッフをしているときに散々失敗例を見て着ましたので、大きく外すことはない…はずです。
余談「シンデレラの解釈」
これは洋服に限らず、各業種でも有名な話かもしれません。
先輩から教えてもらった身嗜みをこだわるってイイ事よって小話。
「人間は見てくれじゃない!中身で勝負!」
「ファッションがなんだ!結局顔じゃないか!」
って人、今まで一人くらい会ったことがあると思います。
実際それも真理、
なんですが【シンデレラ】を思い出してください。
サラッとで大丈夫です!
シンデレラは、容姿も性格も素晴らしかったのかもしれません。
けど、
ドレスを着ていなかったら、舞踏会で王子様と会うことはありません。
いや、百歩譲って、
シンデレラはドレスがないままストーリーが進み、
仮に夜な夜なお城の周りを散歩していたとしましょう。
せっかく容姿も性格もいい (悪くてもね) シンデレラ。
でも窓からチラっと見える王子がこちらに気付くでしょうか。
ご想像の通り。
あの物語はドレス、ガラスの靴がなければハッピーエンドへ進まないんです。
ワタシはこの話を聞いた時に「なるほどなー」って思いました。
何も恋愛だ何だという話ではなく、いろんなチャンスの可能性があるんだなと。
見方や感じ方、捉え方は人それぞれなので一概には言えないですが、例え話としてはとても面白い解釈だと思います。
「人は初めて会った他人に対して、3〜5秒で第一印象が決まる」という
メラビアンの法則なんてのもあります。
確かに、そんなものなのかもしれません。
ファッションの枠からちょっと大きくなってしまいますが、
仕事や対人関係、信頼度など、ファッションを通して自分の印象を変えたい (コントロールしたい) 人は調べてみるといいかもしれません。
下の本は特に有名です。