以前、池袋の面白い本屋さん【天狼院書店】の新しい価値観が刺激的。という記事を書いたのですが、
その中で少しだけ触れた秘本について、自分用としてもまとめておきたかったので歴代秘本の中身を順番に残しておこうと思います。
ただし!もちろん公式に公開された情報のみの記載です。
公開され次第、随時更新していきたいと思います。
秘本とは
そもそも秘本て何?という人のために簡単に説明します。
秘本とは
本を黒いブックカバーで覆い、ビニールで封をして
誰の、なんというタイトルなのか全く分からない状態で売られている本の事。
これを天狼院書店では【秘本】と呼んでいるそうです。もちろん中身自体は普通の本屋さんで売っているもの。直接でも通販でも購入は可能ですが、3つの条件を受け入れないと購入できないという前衛的なスタイル。ホームページにも書かれていますが、本屋さんとしてのエンターテイメントですね。
そして、気になる3つの条件というのが
・タイトルは教えないよ
・返品はできないよ
・他人に教えちゃいけないよ
の3つ。「秘本」というエンターテイメントを楽しむためのルールです。
完全に紳士協定なのに情報が一切表に出ていないのはスゴイの一言。愛されていますよね。
また、一定期間を過ぎると【ご開帳】というカタチで公式に中身を開示します。
なのでコチラの記事では、
店主の三浦さんのコメントと共にご開帳されている歴代秘本の中身をまとめておきたいと思います!
歴代秘本
初代
蔦屋☞著:谷津矢車
コメント:「この本を独り占めしたい!」
二代目
白菊-shiragiku-: 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花☞著:山崎まゆみ
コメント:「最後まで魂の振動が止まらない!」
三代目
あたえる人があたえられる☞著:Bob Burg、John David Mann
コメント:「実践して、どう変わるか試してみたい」
四代目
四代目に関しては【永久秘本】として、現段階では公開予定はないとの事。
ワタシが天狼院書店さんへ伺った際にもスタッフの方に「一生、ご開帳することはないと思います」と伺い、迷わず購入。約束通り内容には触れません。ちなみに四代目は二冊セットになっています。
コメント:「もしあなたが少しでも「生きづらい」と感じていたら、あるいはこの本が特効薬になるかもしれない」
五代目
コーヒーが冷めないうちに☞著:川口俊和
コメント:「4回泣ける本」
六代目
残念!2017年2月の時点では六代目はまだご開帳前。
ですが、コメントは残っていまして
「309 (サン・マル・ク) の衝撃」
どうも309ページで衝撃が走るそうです。
それまでは淡々と物語が進み、309ページを境に疾走が止まらず、これまで無関係だったと思われていた事が気持ちよく繋がる内容との事。
片鱗だけ説明されるとすっごい気になります・・
七代目
こちらもまだ未解禁。
ですが、七代目が決定したエピソードの中にとても気になるコメントが。
「これが真実だとしたら、僕らがこれを知るのは、まずいのではないか。」
「だから、秘本じゃなければだめなんだよ」
ジャンルとしてはビジネス小説。ですが、フィクションではなく実話の内容となっているそうです。そして、事実を書いているけども、事実として出すのはまずいのでタイトルに仕掛けをしてあるとの事。
下手なキャッチコピーよりよっぽど惹きつけられる!
ご開帳前に読んでしまうか、我慢して待ってみるか迷いどころです。
八代目
とうとう八代目。こちらも2017年3月時点ではもちろん未解禁!出たばかりです。
どうも今回は全5巻セットのコミックになっているようで、さらには「クリエイティブ」「創作」に関してバイブルになるコミック。
様々なハイパークリエーターがお薦めするコミックとの事。
この作品を読んで何も感じないのであれば、クリエイティブな仕事には向かず、最終巻の最後の2ページで涙が出ないようなら創作に対する思いが弱い。そのようにコメントされています。
「あらゆる創作を志す人が必ず読まなければならない作品」とまで言わしめるコミックとなると、ある程度絞られてくる気もしますが、ぜひ改めて確認したいですね!
コメント:「もし最終巻の最後の2ページで泣けなかったとしたら、あなたはクリエーターになるのを諦めた方がいいかもしれない。」
糸井重里秘本
骨風 ☞著:篠原勝之
四代目と五代目の間に出た糸井重里さんお薦めの特別回。
コメント:「いっそ、駄作ならよかったのに。」
まとめ
自分用という事も含めて改めてまとめてみましたが、やはり全て読んでみたくなります。
人からオススメされる本は自分で選ぶのとはまた違った楽しさがありますよね!
自分では選ばない・見つけられない本に触れる事ができる魅力!さらには「タイトル、教えない。」なんて売り方を本屋さんがやってしまい、本を買う前も楽しめるエンターテイメントという危険な提案が上手いなぁと思う反面、変わっているけど本当に本が好きな本屋さんだと思います!
機会がありましたら是非、足を運んでみてください!